2015年03月29日

石田衣良 オネスティ (3/2015) ☆☆☆☆



幼馴染のカイとミノリが交わした約束「どんな秘密もつくらない。お互い大好きだけど、恋愛も結婚もしない」。特別な関係を築く二人に、周囲の人間は困惑するが──。究極の愛を描く渾身の長編小説。

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。家のそばにそびえるケヤキの木の下が、二人にとって大切な場所だったー。「おたがい大好きだけど、恋愛も結婚もしない。どんな秘密もつくらない」幼なじみ二人が交わした約束。純粋すぎる愛の行方は。『娼年』『逝年』を超える危険な純愛小説。


原稿が途中で消えてしまった。
気を取り直して書いてみよう。

主人公の男性はカイ。この名前を見ると、辻仁成の「カイのおもちゃ箱」を思い出す。
そして、内容も少し辻仁成チックなところがある。もちろん偶然だと思うが。

この小説で描かれるカイとミノリの関係。それを描く石田衣良の手法はあざとい。
ある人は「これこそ愛だ」というかもしれない。また、『男女間の友情だ』という人もいるだろう。
なんとなくこの描き方も辻仁成に似ている。
だがもっと石田衣良らしいのは、お互いがより理性的で、かつ相手の行動を受け入れていることかもしれない。



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タグ:石田衣良
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2015年01月29日

大沢在昌 雨の狩人 (1/2015) ☆☆☆☆ 1/2




商品説明
刑事を殺そうとした極道と、極道を殺そうとした刑事。
罪が深いのは、そして生き残るのは、どちらだーー。
『新宿鮫』と双璧を成す警察小説シリーズの、最高傑作!

地下格闘技が行われていた新宿のキャバクラで、不動産会社社長の高部が銃殺された。
捜査一課の谷神とコンビを組んで捜査に当たった新宿署のアウトロー刑事・佐江は、高部殺しが、日本最大の広域暴力団・高河連合最高幹部の延井が仕掛けた一世一代の大勝負「Kプロジェクト」に繋がっていることに気付く。
延井は、連合の存続をかけた「Kプロジェクト」の完遂のため、延井に忠誠を誓う凄腕の殺し屋「佐藤」を使って、障害となる者を秘密裏に消していたのだ。
一方の谷神も誰にも言えない秘密を抱え、タイからやってきたプラムという少女とともに、延井に標的にされた佐江をサポートしようとする。
プラムに愛情にも近い感情を抱いた佐江と、佐藤が自分の父親であることに気付いてしまったプラム。
過去に谷神が犯した事件を端緒に、佐江、谷神、延井は、それぞれの思惑と矜持をかけた全面戦争へと突入する……。
血が血を呼び、謎が謎を呼ぶ、『新宿鮫』を遥かに凌駕する警察小説シリーズの、紛れもない最高傑作!

【内容情報】(「BOOK」データベースより)
新宿のキャバクラで、不動産会社の社長が射殺された。捜査に当たった新宿署の刑事・佐江と警視庁捜査一課の谷神は、その事件の裏に日本最大の暴力団である高河連合の影があることを突き止める。高河連合最高幹部の延井は、全国の暴力団の存亡をも左右する一世一代の大勝負「Kプロジェクト」を立ちあげ、完全無欠の殺し屋を使い、邪魔者を排除しようとしていた。佐江、谷神と高河連合が、互いの矜持と命をかけた“戦争”を始めようとする中、プラムと名乗る一人の少女が現れる。進むことも退くこともできない暗闇の中にいた佐江は、絶望をたたえたプラムの瞳に、一縷の光を見出すが…

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かなり詳細な内容情報が書かれている。編集者も気合を入れたのだろう。

主人公の刑事、佐江は新宿署のマル暴担当として長い間勤務している。転勤が多いはずの警察で、余人をもって代えがたい存在になっているのだ。地元の暴力団のメンバーのそれぞれの経歴を頭にたたきこみ、相手の立場に立ってものを考えるが、癒着は絶対にしない。

そんなやり手の一匹狼が、元公安の本庁エリートと手を組んだ。二人は、小さな土地の地上げの裏にある何かを探り、いつしかその全貌を見つけ出す。
しかし、それは身の危険と裏腹のものだった…。
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タグ:大沢在昌
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2014年12月28日

新井素子 未来へ… (12/2014) ☆☆☆☆

未来へ…

未来へ…
著者:新井素子
価格:1,944円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



今年最後の紹介は新井素子の新刊。
なんと565ページだ。

なんでこんなに分厚いのか、というのはほぼ予想がついたが、やはり読後に「あとがき」を読んでその通りであったとわかる。
終わらなかったから。

それこそ昔の「絶句…」をはじめとして、彼女の作品は終わらない。書き始めたらどんどん伸びる。ストーリーができていても変わる。
チグリスとユーフラテス、にしてもハードカバー版は501ページあった。文庫では上下二冊でさらに分厚い。
チグリスとユーフラテス(上)

チグリスとユーフラテス(上)
著者:新井素子
価格:810円(税込、送料込)
楽天ブックスで詳細を見る



それはさておき。

この作品は、母親が、娘の成人を機会にして、実は双子で、死んでしまったもう一人の娘を救うべく、過去の自分に交信していく話だ。

SFとしては古典的な歴史改変パラドックスものか、と思いきや、なかなかそこに至らない。野球音痴が読売新聞を読んでも意味が分からない、などというエピソードが入ってきたり、まあ進まないこと進まないこと。

ネタバレは避けるが、変わったエッセイみたいなつもりで、ゆっくりと読むが吉かと思う。

ちなみにタイトルは新井素子らしいな、と思う。彼女のデビュー作「あたしの中の…」を思い出す。
そして主人公は現在の自分なのに、「過去へ…」ではなくて「未来へ…」というタイトルは、期せずして
ストーリーをきれいに言い表しているともいえる。

新井素子ファンにはおすすめ。そうでない人が初めて読むと、話の進まなさに面食らうかもしれない。


お勧め度:☆☆☆☆ 「一体全体、何考えてるのっ!」
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大崎梢 だいじな本のみつけ方




商品説明
大好きな作家の最新刊。発売を楽しみにしていたある日、中学2年生の野々香は、学校の手洗い場の角で忘れ物の本をみつける。好奇心から書店のカバーを外してみると、それは、まだ発売されていないはずの最新刊だった! 野々香と、クラスの図書委員・高峯秀臣は、本の持ち主の正体と、どうやって手に入れたかを探り始めるーー。大切な本との出会いをめぐって巻き起こるささやかな謎と、わくわくする冒険。賑やかでやさしい物語。

好きな作家の本をタイトルだけで注文したらジュブナイルだった。
まあ、よくあることだ。
それにいずれにしても大崎梢のことは好きなので問題ない。

中学生が主人公なためか、配達あかずきんシリーズのような深い謎解きはない。むしろ中学生が考えたらわかりそうな感じで構成されているのが心地よい。
読者のことをしっかり考える作者だ、と思う。また、親切な書店員が出てくるのも好ましい。

お勧め度:☆☆☆☆ 若い読み手に勧めてください。

タグ:大崎梢
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2014年11月24日

阿川大樹 横浜黄金町パフィー通り (11/2014) ☆☆☆☆

横浜黄金町パフィー通り

横浜黄金町パフィー通り
著者:阿川大樹
価格:1,620円(税込、送料込)
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半分は実話が混じったフィクション。

横浜黄金町。ここは、以前「ちょんの間」があったところだ。
若い人はそういう単語を見ても意味がわからないケースが多いだろう。

平たく言えば、短い時間での売春コーナーのある地域ということだ。

ストーリーは、2つの時間を行ったり来たりして展開するので、ちゃんと理解しないと戸惑う。
2007年と2000年。それは「ちょんの間」前と後、ということでもある。

2007年にその街にやってきた女子高生フォトグラファーは、その地域が以前「ちょんの間」のあったところだと知る。
だから建物が変わった作りになっていたのだ。

いったい何があって、そしてどうなったのか…時代は2000年に飛ぶ。
その時代よりずっと以前から売春はあった。

だが、ある地域の家が売られ、そこが売春宿になる。するとその周りも地上げされて変わっていく…。
ふつうの土地がいきなり非常に高値に化ける。
それだけではない。まわりの環境が急激に悪くなる。

そうなるとそこの人々は売るしか無い。
だが、その地域外の人たちはそこに住み続ける。

すると、小学校の通学路にそのエリアがかかってしまうことになる。
そして、実態を見て、関係者も驚くような状況になっていたのだ。


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タグ:阿川大樹
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2014年11月02日

五十嵐貴久 キャリア警部・道定聡の苦悩 (11/2014) ☆☆☆☆



警察に入ったキャリア組の道定は、地方の県警の総務課長になった。その途端に汚職事件が起き、彼は何もしていないのに管理者として責任をとらされ、なぜか警視庁の操作一課にやってきた。

経験のないキャリア警部が現場に出ても足手まといだ。そして彼にパートナーがついた。それは…札付きで有名な美しい女性刑事だった。

彼女はいつもマイペース。大食いだしAVが大好き。道定のことも上司となど思っていない。
道定を組ませるのは、とんだ厄介払いではあるが、実は彼女が首にならないのは理由がある。
彼女は、ときどき事件を解決してしまうのだ。

そしてこの名コンビ(迷コンビ)の快進撃が始まる…。


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タグ:五十嵐貴久
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五十嵐貴久 消えた少女 吉祥寺探偵物語 10/2014 ☆☆☆☆



以前このブログを訪れていただいたこともある、五十嵐貴久さんの作品。
吉祥寺はこのブログの筆者にもなじみが深い場所でもあり、楽しみに手に取った。

主人公のおれはコンビニバイト。あれ?探偵じゃないのか? 小学生の息子と二人暮らしのバツイチ。バイト以外は、別れた奥さんからの養育費仕送りでまかなっている。ハモニカ横丁の飲み屋で飲んだくれ、オカマとも仲良し…と、当初とはずいぶんイメージが違うが、面白い。

さて飲み屋の常連の女子大生、泉ちゃんがコンビニにやってきた。買い物かと思ったら、依頼だという。猫探し。おれが暇だろうと思い、猫探しを手伝うように依頼してきたのだ。

で、猫を見つけたと思ったら、今度は少女探しの依頼を受けた。一年前に失踪した少女の行方を捜してほしい、というのだ。その依頼主は、美しい人妻だった…。

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2014年07月21日

秋川滝美 居酒屋ぼったくり (7/2014) ☆☆☆☆

居酒屋ぼったくり

居酒屋ぼったくり
著者:秋川滝美

価格:1,296円(税込、送料込)

楽天ブックスで詳細を見る




内容情報】(「BOOK」データベースより)
東京下町にひっそりとある、居酒屋「ぼったくり」。名に似合わずお得なその店には、旨い酒と美味しい料理、そして今時珍しい義理人情があるー旨いものと人々のふれあいを描いた短編連作小説、待望の書籍化!全国の銘酒情報、簡単なつまみの作り方も満載!

「小説家になろう」というサイトをご存知だろうか。
そのサイトに掲載されたいた作品を改稿の上で出版したものになる。

姉妹がきりもりする小さな居酒屋。
ぼったくり、という名前がついているが実際はそんなことはない。
ただ常連が多くなる。

そんな居酒屋の常連さんたちとオーナーの美音がくりひろげるお話だ。

酒のうんちくや料理の話しも多く、読んでいるだけで飲みたく、食べたくなってしまう。

ロマンスは…今後に期待。

楽しい一冊だ。

お薦め度:☆☆☆☆ こんな店の常連になりたいものです。
タグ:秋川滝美
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2014年05月06日

新井素子 イン・ザ・ヘブン (5/2014) ☆☆☆☆1/2



なんと、新井素子の33年ぶりの短篇集。
ストーリーテリングはまったく変わらない。
あとがきが長いのもそのまま。

表題作は、死の床についた今日子さんに対して、あたしが一生懸命天国はどうなっている、という話をして、どんどん設定が膨らんでいく話。自分が若返ったとしたら、相手も若返るとか、子供がどうなる、など。

ノンフィクション(というのか?日記だ)が一編。「テトラポッドは暇を持て余しています」
彼女の口からこんな言葉がもれた。まったく意味不明だが、それがなんと…。

キャットテイルのリナ、というぬいぐるみが登場する。まだいたんだ。昔「ひでおと素子の愛の交換日記」でイラストを見た覚えがある。だから30年間彼女のものとしてお出かけの友になっていたようだ。
姉妹がいてほとんど喋れないキャナとかティナとか、という設定だった。
設定と言ってはいけないのか。新井素子にとってはぬいぐるみはコミュニケーションができる相手だから。ぬいぐるみホラーまで書いているし。

いずれにしてもベテラン新井素子健在、というのが嬉しい。「銀婚式物語」もよかったがこの短篇集もよかった。さすがはベテラン。日本SF作家協会の会長までやったくらいだし。

というわけで楽しめた。

お薦め度:☆☆☆☆1/2 作品を「手なり」で書けるというのもすごいものです。

タグ:新井素子
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2014年03月30日

大崎梢 キミは知らない (3/2014) ☆☆☆☆

【送料無料】キミは知らない [ 大崎梢 ]

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価格:725円(税5%込、送料込)



リンクは新刊の文庫だが読んだのはソフトカバー版。

高校生の悠奈は図書室に通うのが好きだった。そこには亡き父が書いた本がある。
そしてその本を知っている非常勤の先生がいる。
その先生がなぜか急に辞めてしまった。先生の住所を調べると、そこは火事で父が死んだ場所だった。
しかも先生と同じ苗字の女性が、同じ火事で死んでいる。

これはいったい…続きを読む
タグ:大崎梢
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2014年03月02日

大崎梢 ようこそ授賞式の夕べに (2/2014) ☆☆☆☆



書店員探偵の多絵ちゃんと、出版社営業の井辻くん(ひつじくん)がダブルで活躍する作品。
書店大賞(要するに本屋大賞のことだろうが)の受賞式を控え、変なFaxが届いた。
『だれが「本」を殺すのか』犯人は君たちの中にいる 飛梅書店』というものだ。

飛梅書店というのは、八年前にすでになくなった書店のことだ。しかも書店の番線印(書店で使われていた書店名などの入った印鑑)が押されている。

果たして犯人の意図は何なのか。FAXはそのうちエスカレートしていく。そして飛梅書店の謎は深まっていく。謎に対して多絵ちゃんは推理し、ひつじくんは情報を集めて走り回る。一方で書店大賞の授賞式の前に、根も葉もない噂が流れてきた。 果たして犯人は何を考えているのか?そして書店大賞は無事に授賞式を終えることができるのだろうか?


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タグ:大崎梢
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2013年12月01日

大崎梢 プリティが多すぎる (11/2013) ☆☆☆☆☆

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価格:1,470円(税込、送料込)



ひさびさの5つ星。個人的には今年一番かもしれない。
昨年の「クローバー・レイン」と同じように、僕の心にストレートに届いてきた。
ずいぶん自分にはミスマッチな作品ではあるのだが。

出版社に勤める若手の新見は、転勤により「ピピン編集部」に異動した。

「ピピン」とはローティーンの女の子向け雑誌だ。
カワイイものを扱う雑誌だ。もちろん新見にはそんなものはまったくわからない。
戸惑う毎日だ。自分でもやりたいと思わないから身が入らない。

ピピンにはモデルがいる。中学生から高校生のモデルだ。毎年募集し、数万人のなかから数人が選ばれる。
「南吉」と呼ばれる新見(もちろん「ごんぎつね」の新美南吉からとられたものだ)もその選考プロセスに関わっていく。

いろいろな仕事を進めながら新見もだんだん仕事に慣れ、またピピモたちとも仲良くなっていく。
そしてある日、悪天候のためモデルが到着せず、しかたなく近くにいた別のモデルを使った撮影が行われた。その結果…
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タグ:大崎梢
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2013年10月26日

五十嵐貴久 こちら弁天通りラッキーロード商店街 (10/2013) ☆☆☆☆1/2



おなじみ五十嵐貴久さんの作品。

俺は借金を踏み倒して逃げていた。保証人になったばかりに、こんなことになってしまったのだ。
そして山奥のボロ寺にいったところ、新しい住職と間違えられてしまった。

だが皆の願いはひとつ。「早く死なせて欲しい」というものだった。
驚いて聞いてみると、ここの商店街はもう客も来ない、さびれるばかりでこのままでは潰れるしかない、それくらいならもうぽっくりと死んでしまったほうがましだ、というのだ。

俺は驚いたが、しばらく坊主の真似事をすることにした。

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タグ:五十嵐貴久
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石持浅海 扇動者 (10/2013) ☆☆☆☆

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石持浅海の作品

今回は「非過激なテロリスト」の話だ。
テロリストといえば過激派として人を殺してでも自分たちの目標(多くは政治的目標)を達成しようと考えるものだが、今回は違う。 

登場人物たちの属する組織「V」は正体不明だが、政府を倒し国をよくする、という確信にあふれた者たちが参加している。
個別のメンバーは「細胞」といわれる小さなグループになっている。この形であれば、もし計画がもれたとしても上層部につながることはない。

今回のテーマは「国民の政府に対する不信」を起こさせる。
そのために選ばれたのはじゃがいもの芽だった。
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タグ:石持浅海
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白瀬修 おとXまほ 13巻

おと×まほ(13)

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著者:白瀬修
価格:641円(税込、送料込)
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おとXまほ13巻。
かなりドラスティックな結末。
というか予定調和していない。
彼方の意識が消え、此方は謎の人々とさってしまう。
そして「つづく」
タグ:白瀬修
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2013年09月29日

石持浅海 届け物はまだ手の中に (9/2013) ☆☆☆☆




おなじみ石持浅海。
どう思うか、といういつもの前置きは抜きにして。

楡井は、長年の友人である設楽の家を突然訪れた。
手土産をもって。

カバンの中には彼が関わったメロンが入っている。
だがそれだけではない。
彼が殺した男の生首も入っていたのだ。
その男は、彼と設楽の師を殺した仇なのだ。

昔、設楽と楡井は、師の仇をとる、と誓ったが設楽は会社を作り事業を起こしてその夢を捨てた。
楡井は、自分が約束を果たしたことを告げに来たのだ。続きを読む
タグ:石持浅海
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2013年09月28日

五十嵐貴久 編集ガール (9/2013) ☆☆☆☆

編集ガール!

編集ガール!
著者:五十嵐貴久
価格:1,680円(税込、送料込)
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おなじみ五十嵐貴久先生の小説。

あたし、高沢久美子は出版社で経理をやっている。つきあっているのは社内の学。
普通のOL生活をしていたはずなのに、ある日突然社長に呼び出される。

なんと先日会社で適当に書かされた企画書が社長の目にとまり、いきなり新雑誌の発行になる、というのだ。
しかも編集経験のないあたしが編集長に!
そしてスタッフも寄せ集め。その中になんと学も!!

というわけでいきなり走り出した新雑誌の企画。果たして雑誌は出るのか?成功するのか?
そして…。

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2013年09月14日

伊坂幸太郎 SOSの猿 (9/2013) ☆☆☆1/2

【送料無料】SOSの猿 [ 伊坂幸太郎 ]

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ちょっと辛い点をつけてしまったが面白いことは面白い。

視点がいろいろ変わりながら、日常に出てくる「猿」と「三蔵法師」の話になる。
日常の話は株の誤発注をした男性の理由をさぐろうとする真面目な男の話だったり、
悪魔憑きがひきこもり男性を助けようとする話だったり。

他の伊坂作品と比べると、パズルのはまりかたが甘い気がする。

最後の最後にみんなの行動がぴったりとパズルのピースとしてはまり、説明もつくし結末もしっかりと着く。そう思っていたのだが、今回はちょっと組みあがりが甘いと思えるのだ。

他の伊坂作品を知らなければこれでも十分に面白いと思うだろう。

お勧め度;☆☆☆1/2 キンコジ は変換に出てきません。
タグ:伊坂幸太郎
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2013年08月31日

石持浅海 カード・ウォッチャー (8/2013) ☆☆☆☆



石持浅海の作品。
登場人物を嫌いにならずに読めた。

ゴム会社の研究所に労働基準監督署の臨検が入った。
労災が隠されていた、という通報があったからだ。

実際は椅子が壊れて倒れただけではあるが、その研究所では実はサービス残業が日常化していた。
関係者はそれを隠そうかとも考えたが、タイムカードはみんなまとめて同じ時間に総務が処理しているし、あまりにあからさまな形のため、むしろ工作はこれ以上しても無駄になってしまう。

というわけで総務は臨検のための準備をしていたが、その中で一つ問題が起こった。

なんと、メンバーの一人が倉庫で死んでいたのだ。
もしこれが過労死なら、会社もただではすまない。
労災かくし、とかいうレベルではなくなるからだ。

そこで関係者がとった行動とは…
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2013年08月24日

伊坂幸太郎 終末のフール



隕石が衝突して世界が終わることになった。
そんな状況の中、人々はどう過ごすのか。

そんな短篇集
タグ:伊坂幸太郎
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