2008年06月07日

姫野カオルコ ああ正妻 (6/2008) ☆☆☆☆1/2


ああ正妻
著者: 姫野カオルコ
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 280p
発行年月: 2007年03月
ISBN:9784087748512
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料別
ああ正妻

恐妻家のあなたに贈る、恐ろしい本。
それがこれだ。
結婚生活は楽しいものであり、苦しいものでもある。
夫婦関係にもいろいろなものがあるだろうし。

さてこの主人公は出版社のサラリーマン、小早川だ。
彼の勤務先、創造社は高給であるばかりか福利厚生保障が抜群で競争率が高い。 ただなぜか身長はみな低い。167センチの彼と同じかそれ以下だった。
アルバイトの女性、雪穂は小早川にアプローチしてきた。
そして、結婚した。小早川が23歳のときである。

それから、小早川の苦悩が始まった…

妻の要求はとめどない。経済的に恵まれているはずの小早川の生活がどうなったか…



さて最後のほうに「しこめのいいわけ」というどこかで聞いたような本のもじりのようなタイトルの本が出てくる。
そこの分析は秀逸だ。
「しこめ=男に取り入らず媚びなかったために、家庭とこどもを得られなかった、もしくは失った女たち=新体制女」
「美女=男に取り入り、媚び、家庭とこどもを勝ち得た女たち=古体制女」
そして雪穂は、「はっするおば兼美女」として見事な行動をしてのだった。


しいて苦言を呈せば、いかに出版社が高級であったとしても、この年齢からこんな生活が可能であったのかどうか、については少々の疑問がある。

まあそれを言ってもしかたない。面白かったのだから。そして、ホラーでもないのに、背筋が寒くなった。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 すべての恐妻家に捧げます。





ラベル:姫野カオルコ
posted by 濫読ひで at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。