2008年05月24日

幸田真音 あなたの余命教えます (5/2008) ☆☆☆☆



あなたの余命教えます

著者: 幸田真音
出版社: 講談社
サイズ: 単行本
ページ数: 290p
発行年月: 2008年03月
ISBN:9784062145428
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料別
あなたの余命教えます

もしあなたが、自分の余命を知ったらどうするだろうか?
あるいは、愛する者の余命、ないし憎む相手の余命を知ってしまったら…?


56歳の永関は、ふとしたことで「国際アガスティア研究所」のことを知る。 そこでは、いろいろな検査などを通じて余命をかなり正確に把握できる、ということだ。

永関はそれの話を聞きにいく。そこの説明会で、5人いっしょに話を聞き、その5人(うち二人は夫婦)の間で、匿名ながら連絡を取ることにした。

そして皆は自分、あるいは自分が望んだ相手の余命を知りたいと思い、前に進んでいく…



設定は面白い。
だが、ストーリーとしては中途半端と言わざるを得ない。

たとえばここから大沢在昌だったら、こんな感じかもしれない。

余命を伝えられた人間のうち一人はあと2か月と言われ、二ヶ月ごに射殺された。 裏を感じた永関は国際アガスティア研究所への内偵を始める。すると研究所の裏には大きな組織があることがわかってきた。 そのうえ、一緒に検査を受けた仲間と思っていた一人はアガスティアのスパイ、もう一人はアガスティアの対立組織からのスパイだったのだ。
余命がわかれば保険金システムも変わる。医療も変わる。そして金の使い方だって変わっていく。その余命のデータベースをめぐり、国際的な組織が暗躍する。 一介のサラリーマンだった永関はいつしか国際的な陰謀に翻弄され…

などと話が進んでいくだろう。

まあ、作者は経済小説が専門であるわけだが、それならそれで、もう少しいろいろなアプローチがあったのではないかと思われる。
ちょっと物足りないと言えるだろう。
もし作者が続編を書く気でここで止めているとしたならば、ちょっと出し惜しみしすぎなのかもしれない。

お勧め度;☆☆☆☆ もし余命2年と言われたらあなたはどうしますか?

あなたの余命教えます
タグ:幸田真音
posted by 濫読ひで at 23:49| Comment(1) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。YO-SHIです。

この本を読み終わったところです。
ひでさんのおっしゃる通り、もう少し何かあるのかと期待してしますよね。
経済小説的アプローチとしては、背後の組織はやっぱり、医療か保険・金融の多国籍企業グループあたりでしょうか?
Posted by YO-SHI at 2008年07月09日 16:18
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