2008年04月26日

荻原浩 千年樹 (4/2008) ☆☆☆☆1/2


千年樹

著者: 荻原浩
出版社: 集英社
サイズ: 単行本
ページ数: 299p
発行年月: 2007年03月
ISBN:9784087748505
本体価格 1,600円 (税込 1,680 円) 送料別
千年樹

村にそびえる一本の木。
この木は、千年の樹齢と言われている。そして、人々の営みをみつめてきた。時にこの木は「ことりの木」と呼ばれる。
小鳥の木、ではない。子盗りの木だ。この木のまわりで遊ぶと神隠しにあってしまうというのだ。

この木の回りではいろいろなことが起こってきた。妻子を抱えた落武者が力尽きたり、空襲を逃れて少年が走ってきたり。あるいは自殺を考えてやっていた少年もいた。

これは短編集だが、全体を見るとつながっている。
そして、多くの物語が、過去と現在(あるいは近い過去)とを行き来する。 それぞれの時代の人間たちがどう生き、どう死んだか。そしてそれが現代の人間とどうかかわるかを描いている。

過去は忌まわしいものも多い。
だが、その過去があるからこそ、現在がある。

千年樹は、ずっとこの村、そして人間の営みを見守ってきた。
人間の愚かさも、じっと見てきたといえるのだろう。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 静かな話が多いですが、それは決して平穏な話ではありません。「瓶詰の約束」などは、涙が出てしまいます。

千年樹

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ラベル:荻原浩
posted by 濫読ひで at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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