2008年02月02日

倉阪鬼一郎 湘南ランナーズ・ハイ (1/2008) ☆☆☆☆1/2 


湘南ランナーズ・ハイ

著者: 倉阪鬼一郎
出版社: 出版芸術社
サイズ: 単行本
ページ数: 253p
発行年月: 2007年12月
ISBN:9784882933359
本体価格 1,400円 (税込 1,470 円) 送料別

湘南ランナーズ・ハイ

倉阪鬼一郎の小説ではあるものの、これは殺人事件でもミステリーでもない。マラソンにかかわる人間模様の小説だ。
市民マラソン大会の湘南国際マラソン。
そこを走る主婦の幸子と、彼女をささえる仲良し一家。それから、高校生の夏乃とその父親。 あと、マラソンを楽しむグループ「湘南ランナーズ・ハイ」の人々。

それぞれが、自分たちの思いを胸に走っている。
目標もそれぞれだ。 もちろん早いタイムを出して走ること、優勝を目指すことは一流選手の目標だ。だがそれだけではない。完走すること、一定時間の記録を目指すこと、各関門に時間までに到達すること、そしてどこかで何かをすること…。

マラソンはまさに自分との戦いだろう。その戦いにどうやって勝つのか。目標をどうやってクリアするのか。
それを目指したとき、実は自分だけで走っているのではない、ということがわかるのだろう。


作者もこのマラソンを完走したという。だからこそ書けたことが数多いだろう。途中の休憩所の風景。関門での悲喜こもごも。走っているときの数々の思い。それぞれのシーンが生き生きと描かれている。そして、意外なことも最後に明らかにされる。 ミステリー作家として、何かひねりを加えたかったのだろう。ある程度はわかるようにしてあるのは、ミステリーではない、ということを意識してのことなのだと思う。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 マラソンを走る、あるいは走りたいと思っている人に。


湘南ランナーズ・ハイ

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ラベル:倉阪鬼一郎
posted by 濫読ひで at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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