2007年12月20日

川端裕人 エピデミック (12/2007) ☆☆☆☆1/2


エピデミック

著者: 川端裕人
出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ
サイズ: 単行本
ページ数: 509p
発行年月: 2007年11月
ISBN:9784048738019
本体価格 1,900円 (税込 1,995 円) 送料別
エピデミック

医療サスペンスノベル。
エピデミック、というのは疫学(えきがく)ということを指す。
つまり現象を見たうえで原因を追究していく学問だ。ある地方都市でインフルエンザのような患者が出た。 そして死に至る。これはインフルエンザではない、もっと何か深刻な、新種の伝染病かもしれない。
SARSのような、感染力の強い新種の病気ということになる。

島袋ケイトは医師。FETの疫学チームのメンバーだ。
同僚の仙水とともに、その新種の病気の原因追究にあたっていく。

新種の伝染病の原因を追究するということは、数多くの可能性をすべて検討し、そして不適のものを削っていく地道な作業だ。
そしてそれは、推理小説にも通じる。
すなわち、誰が犯人かということの推理と、何が病気の原因かを突き止めることは同じようなものだ。突き止めるだけでなく、追加の犠牲者を防ぐことも同じだ。

いったい何が原因なのか? そして謎の少年の正体は? また、ケイトは解決できるのか?


筆者は医者なのかと思った。かなり詳細な記述があるからだ。実際はそうではないらしい。取材、調査を綿密に行ったことがみてとれる。

ただ、少年の部分はどうも全体のなかで浮いているような気がした。彼がいなくてもストーリーは成立したのではないかと思う。

全体としてはサスペンスにとんだ力作といえるだろう。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 長いですが一気に読めます。

エピデミック

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ラベル:川端裕人
posted by 濫読ひで at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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