2007年12月17日

梅田望夫 /茂木健一郎 フューチャリスト宣言 (11/2007) ☆☆☆☆


フューチャリスト宣言

ちくま新書
著者: 梅田望夫 /茂木健一郎
出版社: 筑摩書房
サイズ: 新書
ページ数: 213p
発行年月: 2007年05月
ISBN:9784480063618
本体価格 700円 (税込 735 円) 送料別
フューチャリスト宣言

「ウェブ進化論」「ウェブ人間論」「ウェブ社会をゆく」等でおなじみ、梅田氏と、「クオリア」「アハ体験」等でおなじみ、茂木健一郎先生(さっきは芸人の芸を競うレッドカーペットの審査員もやっていた…)のコラボ作品。

彼らは自らを「フューチャリスト」と呼ぶ。
未来を信じること。まずそれが一番だ。
そして、インターディシプリナリーな興味をもつこと。
成果物を発信し続けること、もおそらくそれのうちに入るのだろう。

コラボ作品、というよりは対談集というべきかもしれない。
二人の対談がずっと続き、その後にそれぞれの個別の講演要旨が載っている本だから。

ただの対談集というわけではない。
おそらく内容はテープ起こしからずいぶん改変されているだろうから。それを可能にしたのが今のウェブのテクノロジーだ。

ウェブというと正しくないかもしれないが、実際のところビジネスブログのような、グループウェア(はてならしい)によってこの原稿のブラッシュアップが行われている。(ウェブ時代をゆく、に載っていた。)

この二人は未来に対して楽観的だ。
だが、それだけではない。
自らが多くのことに興味をもち、多くのインプットを行い、それの結果としてのアウトプットを強烈に行っていくことを実践しているのだ。

茂木氏は学者として、新たな理論を作り出したり、自分の議論を世に問うていく。 一方梅田氏はコンサルタントとして、シリコンバレーのトレンドを紹介し、多くの人々と逢い、そして自分で咀嚼した情報をやはり発信している。 

梅田氏のまつもとゆきひろ氏との対談(ITPro所収)など、非常に面白い。読んでいるほうも面白いが、実際にやっていた人間が本当に楽しんでいるということがわかる。

だがそれは、お互いに相手に刺激を与え合える存在であるからこそ、ということになる。
今の私がまつもと氏と対談しても、私にはRubyがわからないので、話としてはかみあわないか、あるいは表層的なものになる可能性が存在する。あるいは、彼からの一方的な発信をうけるだけのインタビューになってしまう危険性がある。

ある程度の共通のバックグラウンドがあり、かつ相手とはフィールドの違う専門性をもつこと。それにより新たな相互作用が生まれ、結果として興味深い成果物ができる、ということになる。

この本はその嚆矢だといえるだろう。

お勧め度:☆☆☆☆ 「フューチャリスト」の定義がまだあいまいな感じがします。個別の内容は非常に共感できる部分が大きいです。

フューチャリスト宣言
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posted by 濫読ひで at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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