2007年12月08日

多島斗志之 感傷コンパス (12/2007) ☆☆☆1/2


感傷コンパス

著者: 多島斗志之
出版社: 角川書店 /角川グループパブリッ
サイズ: 単行本
ページ数: 231p
発行年月: 2007年07月
ISBN:9784048737760
本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料別
感傷コンパス

多島斗志之の作品。方向性としては「汚名」などに似て、文学作品になっている。

主人公の井上明子は、大学を出たばかりの先生だ。最初の赴任地が、三重県の伊賀の山奥の小学校になった。複式学級で、言葉もあまりわからない。
クラスの子供たちは、それなりに仲良くなってくれた。
ただ一人、巴田朱根という女の子だけが、反抗している。

彼女は毎日二時間目にしか来ない。そして先生の言うことも聞かない。
父親と生活しているが、家庭訪問しても、父親も開き直っている。

そんな中でも、小さい事件や出会いはいろいろある。
たとえば営林署の空木とは何度も会う。これが運命かどうかはさておき、彼女はいろいろな感情を抱く。
一方、もう一人の教員、井上千津世との関係もしっくりこない。

こんな日常も、少しずつ変わっていく。

そして明子もそれなりには成長していく、ということだろう。


ただ、ストーリーが淡々としている。もちろん事件はおきるのだが、それが主人公たる明子の人生を大きく変えることはない。

なんとなく、盛り上がりの欠けるままに終わってしまったような気がする、ちょっと物足りない作品だと思った。

「海賊モア船長」のようなもっと楽しい作品を読みたいものだ。

お勧め度:☆☆☆1/2 もう少し起伏がほしかったです。
ラベル:多島斗志之
posted by 濫読ひで at 15:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家た行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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