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本屋シリーズの最初のもの。
なるほど。作者はここからスタートして「サイン会はいかが?」までいったのか。
作者がどんどんうまくなっていく過程を見届けるような感じで読める。
舞台は駅ビルの本屋、成風堂。
本屋にはいろいろな相談がくる。そして謎も。
簡単な謎から、剣呑なものまで。
それをひとつひとつ、書店員の杏子とバイトの多絵が解き明かしていく。
実際の名探偵は多絵、ということになる。
謎を解くだけでなく、書店員の毎日の仕事の中身までいろいろわかるという一石二鳥の作品にしあがっている。
個人的には「六冊目のメッセージ」が素晴らしいと感じた。
表題作「配達あかずきん」はとにかくタイトルが秀逸だ。
手にとって読ませようという感じになる。
内容はいろいろ議論ありそうだが、このタイトルをつけた時点で勝ち、といえるだろう。
まだ荒削りの部分があったが、作者が一作ごとにうまくなっていくのを感じられるだけでも、この本以降のシリーズを読んでいく意味ががありそうだ。
お勧め度:☆☆☆☆ 本屋さんは大変です。
続編:
サイン会はいかが?
http://hidebook.seesaa.net/article/59300344.html
ラベル:大崎梢