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「ごんべん」とは何か?
警察の符牒で、「詐欺」のことだ。
詐欺師の集団、あるいは詐欺単独犯、そして暴力団などがからみ、合従連衡がくりひろげられる。
小松武史は、上司の石山と飲んでいた。そしてトイレに立つと、女の子たちがコンタクトを探している。石山がコンタクトを探しあてた。
それが、彼らにとっての始まりだった…
物語は目線が何度も変わり、進んでいく。
詐欺師どうしの争いも加わり、どう進むかなかなか想像がつかない。
詐欺の種類もたくさんあり、大技、小技に最新のテクノロジーから古典的なものまでてんこもり、の作品だ。
の、だが…
この作品には、救いがない。
ピカレスクならそれなりのカタルシスがあるはずなのだが、それが存在しないのだ。
また、いわゆるコン・ゲームとしての楽しみかたができない。
なぜなら、相手を出し抜きあうコン・ゲームが主眼になっていないからだ。
救いがないのは、目線が変わるから、だけではない。
悪を行うことの正当性がないのだ。
そして最後のほうになり、どんどん崩れていく。
ここまでしなくても、というような展開が登場人物たちを待っている。
結末はなるほど、という部分もあり、推理小説的などんでん返しということも言えないではない。
ただ、あまり読後感はよくない。
もっとスマートなコン・ゲームの作品に仕上げることができるはずなのに、と思えるのだ。
同じ作者なら「イブの夜」のほうがずっとよかった。
http://hidebook.seesaa.net/article/40838590.html
お勧め度:☆☆☆1/2
面白いのですが、救いがありません。
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