2007年06月30日

五十嵐 貴久 リカ (6/2007) ☆☆☆1/2

リカリカ
五十嵐 貴久

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既婚の会社員の本間が出会い系で知り合った看護師、リカ。
メールのやりとりだけで、逢っていない。
そのうち、リカのほうがかなり逢いたいといってくるようになった。
電話で話したリカは、かわいい感じだった。

ところが、突然…


この小説はホラーだ。
ホラーには二種類あると思う。
理屈のないホラーと、理屈がつけられるホラー。

つまり、超常現象が入り込むホラーと、現実に起こりうるものだけで構成しうるホラー、ということだ。後者は、ひねりの入った推理小説ともいえる。

そしてこれはどちらか?それがちょっとはっきりしない部分がある。果たして、リカはどうやってああいう行動をとりうるのか?
その辺がちょっと説明不足だといえるだろう。

また、リカが果たして職場で働けるのか? たとえば看護師長が注意するのが当たり前ではないのか、とか患者が大丈夫なのか?などと考えるとちょっと疑問も残る。

一方、出会い系の説明が結構詳しいが、これは時代を感じさせられる。今となっては、出会い系といっても携帯全盛であり、こんなまだるっこしいPCメールのやりとりではなく、携帯のやりとりで、あっという間に逢うというのがパターンだろうから。

ラストにしても、本当にそんな行動をとりうるのか、ということについては疑問が残るかもしれない。

これは、作者のデビュー作だ。まだまだ、といえる部分もあるが、デビューとしては十分だろう。

この後に書かれた小説と比較すると完成度は高くないかもしれない。だが、それは作者が一作ごとに作風を変えながらも成長を続けている、ということの証なのだろう。

お勧め度:☆☆☆1/2  こんな看護師、いたら怖いです…
ラベル:五十嵐 貴久
posted by 濫読ひで at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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