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廃線まじかの鉄道、山花鉄道。
この鉄道にほれ込んだ三人組がいた。
シニアの男性二人と、若い女性一人。
最強のトリオを組んで会社を作り、鉄道再生・廃止撤回を求めて動きだした。
地元の人たちの話を聞いたりして、どうやったら需要が伸ばせるかを探る一方、都会の会社ともコンタクトし、なんとか町のイメージを高めていこうとする。町長は冷たい。議会も応援してくれない。ただ、このよそ者三人にとって、この鉄道は自分たちのロマンなのだ。
記念乗車券の発売、硬券を配って記念に、とか、近隣の小学校の絵の優秀作品を駅に飾る、などなど。
そして、その一部始終をテレビカメラがまわしている。そう。そうやって町を残す手立てを考えたいから。最大の仕掛けはこれ。だが、その前には国土交通省の役人が立ちはだかる…
笑いあり、涙ありのドラマ。
夢を追う団塊世代に捧げるもの、かもしれない。
そう。夢。
会社の名前はドリームトレイン。
夢を持つ皆はすでに会社を退職した高等遊民といえるのかもしれない。
さて、この作者はなんと「夢の遊眠社」設立メンバーだ。
それで納得した。このストーリー運びのうまさは、筋金入りなのだ。
若い読者は、夢の遊眠社を知らないだろう。これは、あの舞台演出家かつ俳優でもある野田秀樹で有名になったところだ。
昔は駒場小劇場で上演していたような劇団だ。当時は不条理ものもかなり手がけてはいたが、この小説はど真ん中の正攻法だ。
お勧め度:☆☆☆☆☆ 中高年にどんぴしゃの小説です。鉄道ファンもそうでない人も、ぜひお勧め! 感動の涙なしでは読めないかもしれません。 あなたも夢の電車を運転してみませんか?
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