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先日「エブリ・リトル・シング」をご紹介した大村あつしさんの長編小説。
プログラマーの誠二は、ストレスを発散しきれずに雨の新宿歌舞伎町にいた。
そこで雨宿りをして、謎の女子高生に出会った。
そして彼は、彼女から「シルバーボックス」を手に入れた。
この「シルバーボックス」というのは自分の相手に対しての怒りを数字で表し、その数字にしたがって相手の…
シルバーボックスはまさに魔法の箱だ。
だが、それで誠二は幸せになれるだろうか?
人間の幸せにはいろいろな段階があるだろう。
それこそマズローの段階欲求の話もそうだ。
誠二は、シルバーボックスを手に入れてから人生をまったく変えてしまった。
公憤ではなく私憤がエネルギーになる。
それは結局自分への負のパワーをぶつけることにもなる。
また、シルバーボックスが自分の意図せざる結果を生んでしまうことすらある。
結局、手に入れてみて自分が欲しいものはそれではなかった、とはじめて判ることは多いのだろう。
そして、怒り、恨みという負のエネルギーの相克が起こるときの無限ループはどうなってしまうのか…
次はどうなる?という感じで、一気に読むことができる。
物足りなさや説教めいた部分もないとは言わないが、それを上回るエネルギーをこの本からは感じることができる。
なお、表紙のデザインもとても面白いです。見ていると自然に回る?
お勧め度:☆☆☆☆☆
無理に理由をつけなくてもいい。面白いから読んでみましょう。
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