2007年06月02日

後藤田 ゆ花   愛でしか作ってません (5/2007) ☆☆☆

愛でしか作ってません愛でしか作ってません
後藤田 ゆ花

講談社 2007-04-11
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BL、といってなんだか判る読者はどれくらいいるだろうか?
これはボーイズラブのことだ。
それでもぴんと来ない人も多いだろう。
「子供向けの恋愛小説か?」などと思ったり。

そうではない。ボーイズラブとは、男性同士の「愛」を描くジャンルだ。読者は大部分が女性。このジャンルは「やおい」と呼ばれたり、女性の読者は「腐女子」と呼ばれたりする。 

この本は、「やおい」出版最大手の会社が倒産に瀕していることが明らかになり、そこに勤める編集部の面々がそれを覚悟してどうやって乗り切っていくかということを手に汗握る展開で描いた冒険活劇もの…とは言わないが。

言って見れば「倒産日記」に近いような小説だ。
小説とはいいつつ、実在の会社が出てきたり、かなり実録の部分もあるだろう。
ただ、展開としてはちょっと弱い。もっと大きな騒ぎになるかと思うと、すっと解決してしまったりする。


さて、読者の中には昨年「ビブロス」という出版社が倒産したのを知っている人もいるだろう。ここはBL書籍の最大手だった。
おそらく筆者はそこの関係者なのであろう。

編集者に乗せられて書いたのか。まだまだ向上の余地は十二分にありそうだ。

業界をしっかり紹介しようとするところにはBLへの「愛」を感じたが、コミケを年4回のイベントと書くなど、中途半端に現実を変えているのには違和感を感じざるを得なかった。

お勧め度:☆☆☆ もっと波乱万丈のほうが小説としては面白かったでしょう。実録なんだろうからあまり文句は言いづらいですが。

お気に入りフレーズ
「…この世では、何百人に一人の女の子に、ホモ好きの遺伝子が組み込まれて生まれてくるのね。それはどうしようもなくそうなの。私もマリリンも、何百人かの一人として生まれてきたの。だから世界にはボーイズラブってものが存在するのよ」
ラベル:後藤田 ゆ花
posted by 濫読ひで at 02:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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