2007年05月19日

広谷 鏡子 六月の海を泳いで (5/2007) ☆☆☆☆

六月の海を泳いで六月の海を泳いで
広谷 鏡子

小学館 2007-04-17
売り上げランキング : 98467

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


アマゾン:六月の海を泳いで
楽天: 六月の海を泳いで

倫子は涙をこらえていた。
達彦の葬式だった。 彼は同じテレビ局の花形ディレクターだった。そして、独身の倫子の大切な相手でもあった。

通夜と告別式に両方出席し、そして倫子は彼の妻のところへ行くことにした。


倫子と達彦は、人間ドックで出会った。
そして倫子は達彦の仕草と、ちょっとした言葉に心を奪われた。

それから二人は職場で再会し、映画を見に行った。
「映画でも」といった倫子に「それは映画に失礼だ」と返事をする達彦。
そして二人は、そのまま互いの大切な人になった…


ストーリーは単純といえば単純だ。
そして、話の時点が飛ぶのが読みにくさを増している。
それぞれのエピソードが行ったり来たりすることに、どこまで意味があったのだろうか?

最初と最後はそのままにして、残りは時系列に並べてもよかっただろうと思う。


女性が男性に心を奪われるのは、もしかしたらこんなささいな事なのかもしれない。そう思わせるような出会い。
小道具は「夏への扉」。
(奇しくもその直後の読んだ村山由佳の「天使の卵」でも同じ本が小道具になっていた。)

こんなことは、もしかしたらリアルにもあるのかもしれない。
私には回ってこないが…

お勧め度:☆☆☆☆ 倫子の立場で読むと共感する人は多いのでしょう。一方、妻の立場で読むと、きっとずいぶん感じ方が違うと思います。


posted by 濫読ひで at 17:21| Comment(1) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
跳んだ創造力とどこか暗いところと・・・。

なんか、作品中に共存しているような感じでしょうか?。
倫子と妻、それぞれの立場で面白そうですね。

最近上梓された
『胸いっぱいの愛を』って作品を読んでみました。

ご自身の思い出を上手く織り交ぜてあるんですね〜。
広谷さんを徹底解剖した記事を載せてる
http://www.birthday-energy.co.jp
の解説を見つけました。
不安定ながら自己確立できた時期。その感謝の作品、とのこと。

従来の作品とは方向性が異なるんで、その辺が楽しめました。
Posted by 宏宜 at 2012年03月03日 11:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック