2014年11月24日

阿川大樹 横浜黄金町パフィー通り (11/2014) ☆☆☆☆

横浜黄金町パフィー通り

横浜黄金町パフィー通り
著者:阿川大樹
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半分は実話が混じったフィクション。

横浜黄金町。ここは、以前「ちょんの間」があったところだ。
若い人はそういう単語を見ても意味がわからないケースが多いだろう。

平たく言えば、短い時間での売春コーナーのある地域ということだ。

ストーリーは、2つの時間を行ったり来たりして展開するので、ちゃんと理解しないと戸惑う。
2007年と2000年。それは「ちょんの間」前と後、ということでもある。

2007年にその街にやってきた女子高生フォトグラファーは、その地域が以前「ちょんの間」のあったところだと知る。
だから建物が変わった作りになっていたのだ。

いったい何があって、そしてどうなったのか…時代は2000年に飛ぶ。
その時代よりずっと以前から売春はあった。

だが、ある地域の家が売られ、そこが売春宿になる。するとその周りも地上げされて変わっていく…。
ふつうの土地がいきなり非常に高値に化ける。
それだけではない。まわりの環境が急激に悪くなる。

そうなるとそこの人々は売るしか無い。
だが、その地域外の人たちはそこに住み続ける。

すると、小学校の通学路にそのエリアがかかってしまうことになる。
そして、実態を見て、関係者も驚くような状況になっていたのだ。


そこで、人々は動き出した…

ストーリーテリングの名手が、2つの時代を行き来しながら人々の葛藤と活動を描く。
もちろんキレイ事ばかりではない。
売春に携わらう人達にも生活はあったし、その人達に対して成り立っている職業だってあった。

だが、子どもたちの未来のために人々は動いた、ということになる。

登場人物については基本フィクションだが、実際にちょんの間があり、そしてなくなった事自体は事実のようだ。

ちょっと重いテーマではあるが、登場人物たちが明るいのは救いだ。

お薦め度;☆☆☆☆ 人々がどうやって地域を変えていくのか、じっくり見守ってください。




ラベル:阿川大樹
posted by 濫読ひで at 13:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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