2014年05月06日

新井素子 イン・ザ・ヘブン (5/2014) ☆☆☆☆1/2



なんと、新井素子の33年ぶりの短篇集。
ストーリーテリングはまったく変わらない。
あとがきが長いのもそのまま。

表題作は、死の床についた今日子さんに対して、あたしが一生懸命天国はどうなっている、という話をして、どんどん設定が膨らんでいく話。自分が若返ったとしたら、相手も若返るとか、子供がどうなる、など。

ノンフィクション(というのか?日記だ)が一編。「テトラポッドは暇を持て余しています」
彼女の口からこんな言葉がもれた。まったく意味不明だが、それがなんと…。

キャットテイルのリナ、というぬいぐるみが登場する。まだいたんだ。昔「ひでおと素子の愛の交換日記」でイラストを見た覚えがある。だから30年間彼女のものとしてお出かけの友になっていたようだ。
姉妹がいてほとんど喋れないキャナとかティナとか、という設定だった。
設定と言ってはいけないのか。新井素子にとってはぬいぐるみはコミュニケーションができる相手だから。ぬいぐるみホラーまで書いているし。

いずれにしてもベテラン新井素子健在、というのが嬉しい。「銀婚式物語」もよかったがこの短篇集もよかった。さすがはベテラン。日本SF作家協会の会長までやったくらいだし。

というわけで楽しめた。

お薦め度:☆☆☆☆1/2 作品を「手なり」で書けるというのもすごいものです。



ラベル:新井素子
posted by 濫読ひで at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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