2014年01月19日

ヒキタクニオ 裸色の月 ☆☆☆☆1/2 (1/2014)

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ヒキタクニオの傑作。
最初はべつにそうは思っていなかったが。

主人公、省吾の職業は「消し屋」だ。人を殺し、その痕跡もとどめないようにするのが仕事になる。ときどき戸籍も変えて名前も変える。
そんな省吾が裏社会とつながる政治家から受けた今回の依頼は、ある宗教団体の教祖が本物かもしれないので見定めて、必要に応じて処分する、ということだった。
教団に入りこんだ省吾は、そこで教祖の孫で魅力的な若者、遥介と会う。
遥介のボディガードになった省吾は、知り合いの聡明な女性、麻を呼び寄せう。

教団で遥介が始めたことは、なんと宗教のM&Aだった…


面白い。
暴力団と政治家が癒着するとか、政治家と宗教がかかわるとかはよくある話だ。
だが、「宗教団体のM&A」というのは言われてみるとありえるが、考えつかなかった。
それをすすめるためにはどうしたらいいのか…なかなか発想が面白い。

一方、ちょっと弱いかな、という設定もある。たとえばHTたちの行動などだ。そして轟のその後の彼らへの処遇に対して、HTらがどう行動するのかは気になる。


と、いろいろ突っ込みどころはあるということを認めた上で。

傑作だ。面白い。
正直、ヒキタクニオの作品の中では一番好きだ。 My name is Taketoo なんかもあるが、この本のほうがずっと面白い。
血なまぐさいシーンもあればツッコミどころのあるシーンも正直ある。

だがそれを上回るのが、エンターテインメント性、ということだ。
平たく言えば「面白ければいい」のだ。
読了して思った。傑作だ、と。

最初はそれほどでもないし、途中はバイオレンスなどのシーンもあるのだが、とにかく終わってみたら面白かった、という作品だ。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 宗教団体のM&Aはどうしたら実現できる?


posted by 濫読ひで at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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