2014年01月03日

森見登美彦 聖なる怠け者の冒険 (12/2013) ☆☆☆☆1/2



ご存知森見登美彦のファンタジー。
今回の主人公は「怠け者」だ。
「怠け者」というのは古来いろいろな小説の主人公になる。
たとえば三年寝太郎。 あるいは北杜夫の各種ユーモア小説然り。
本編の主人公はなんと、ずっと寝ている。寝ている間にストーリーだけ進行していく。
主人公が登場せずにずっと昼寝する。そんな小説があるのか?いや、あるのだ。
それこそ森見登美彦の真骨頂。
主人公が寝ていても話は進む。

舞台は京都。そして宵山の夜だ。
宵山といえばあの「夜は短し歩けよ乙女」もそうだ。
また、登場するのが「ぽんぽこ仮面」そして狸を本尊とする八兵衛明神。
とすればやはり「有頂天家族」ともかかわってくる。

主人公、小和田君が入り込むのはファンタジーの世界だ。
これこそ、「夜は短し歩けよ乙女」で実現されたあの世界でもあるのだろう。

怠け者の小和田君と対照的なのはぽんぽこ仮面。そして探偵助手の玉川さん。
ちょっと怠け者の浦本探偵や、忙しく充実した週末を過ごすカップルも出てくる。

読んでいて主人公に呆れつつ、最後まで飽きさせないのは作者の腕だろう。
新聞連載からかなり手を入れて、その時とはかなり異なるものになってしまったらしいが(笑)。

楽しめること請け合い。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 ぽんぽこ仮面は誰でしょう。


ラベル:森見登美彦
posted by 濫読ひで at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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