2007年04月10日

小路 幸也 東京バンドワゴン (4/2007) ☆☆☆☆1/2

東京バンドワゴン東京バンドワゴン
小路 幸也

集英社 2006-04
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愛だね〜

それが全体を通した感想だ。「東京バンドワゴン」とは昔から続いている古本屋だ。
そこに、4世代同居の一家が住んでいる。

ついでにいうと、幽霊のサチもいて、たまに孫娘の紺と仏壇をはさんで会話していることもある。

この本は、春夏秋冬、それぞれにおきた大きな、あるいは小さなエピソードを連ねている。

たとえば、毎日小さな女の子がこっそりと百科事典を本屋に隠していく。帰りには持って帰っているのだ。 いったいなぜ?

この本のいいところは、根っからの悪人が出てこないところだ。
伝聞形式では出てくるものの、登場する人物はみんな「いい人」だと言えるだろう。

もちろん途中には悪意もあるし、問題もある。
でも最後は、「愛だね〜」の一言で片付いてしまうのだ。

そう。いろんな愛がある。配偶者への愛。子供への愛。
死んだ人への愛。ほかにもいろいろ。

この本は、善意と愛にあふれている。 もちろん現実に引き戻される部分もあるのだが、それがまたリアリティを増しているといえるだろう。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 愛だね〜!
タグ:小路 幸也
posted by 濫読ひで at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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