2007年04月08日

米澤 穂信 ボトルネック (4/2007) ☆☆☆1/2

ボトルネックボトルネック
米澤 穂信

新潮社 2006-08-30
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ボトルネック

米澤穂信の作品。
青春の甘酸っぱいものではなく、かなりテイストの変わったものだ。

題材としてはパラレルワールド。
「ぼく」は東尋坊で、諏訪ノゾミの個人的な弔いをしていた。
彼女は二年前ここから落ちて死んだのだ。 そのとき、兄が死んだという電話がかかってきた。 ぼくはノゾミの弔いを終えたところで、兄の弔いへ向かおうとした。そのときふと風が吹き…

違う世界に立っていた。そこは、自分のいない世界。
自宅に戻ると、知らない女性がいた。どうやら、死んだはずの彼の姉がそこにいて、自分は居ないらしいこの世界。

「姉」のサキとぼくは、世界の「間違い探し」をはじめた。
同じものが何で、違うものが何か。
ぼくは途中でこの世界が自分の世界でないことを思い知る。
なぜなら、ぼくはそこで…


パラレルワールドものの場合、通常はそこで活躍した上で元の世界に戻る。そして違う世界での経験も生かしてより前向きに生きていく、というのがパターンだろう。

この話は違う。
違う世界で見たものは…

そして結論はどちらなのか。
ぼくはどちらを選んだのか。

おそらく、彼は絶望しながら続けるのだろう。
それが、ノゾミが求め、そして得られずにいることなのだから。

お勧め度:☆☆☆1/2 米澤ファンにとってもちょっとつらいかな。
かなり暗いです。 

タグ:米澤 穂信
posted by 濫読ひで at 11:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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