2013年11月10日

山本甲士 俺は駄目じゃない (11/2013) ☆☆☆☆1/2 


【送料無料】俺は駄目じゃない [ 山本甲士 ]

【送料無料】俺は駄目じゃない [ 山本甲士 ]
価格:1,680円(税込、送料込)



山本甲士の作品は、読んでいて楽しい。
ハッピーエンドになると思って読めるからだ。
それに、彼の作品には、あまり悪人が出てこないのもいい。

さて今回は、それでも悪人が出てくる。だが、主人公を成長させるための脇役でしかない。
主人公は、騙されやすい、人のいい男性だ。

名井等。これが彼の名前だ。別名を「エンザイ男」という。
歩いていたら、下着泥棒と間違えられて、いきなり逮捕。その後「処分保留」で釈放されたが、逮捕されたことが勤め先の取引先に見つかり、勤め先から言われて辞職。
わずかな退職金目当てに知り合いの女性が近づいてきて金を持っていく。
こんなひどい状況の中、新聞記者が取材にやってきた。
犯人が逮捕されたので、誤認逮捕された人間にもコメントを取りたい、という。
だがそんな話は彼には伝えられていなかった。

その後、記者が紹介してくれた団体の勧めで、等はブログを立ち上げる。「俺は何もやってません」
自分に起こったことがどんなことだったかを記すものだ。

そのブログが、彼の人生を変えていく…

ブログわらしべ長者、とでも言えばいいだろうか。
等はブログを立ち上げたことで変わることが。

結末のほうである「真相」が明らかになるが、それによって等が変わることはなかった。
彼はすでにそのことにある程度気づいていたし、もしその時点で初めて気づいたとしても、
変わることはなかっただろう。

等は新たな生活、人生観を手に入れたのだから。

山本甲士の作品には、こんな爽快感を感じられる作品が多い。
それは周到に準備して書かれているからでもあるだろう。

読み応えがあり、読後感も爽やか。

もっと売れていい作家だと思っている。

お勧め度;☆☆☆☆1/2 冤罪で仕事を失ったとしたら、あなたはどうしますか?


ラベル:山本甲士
posted by 濫読ひで at 11:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。