2007年03月27日

三崎 亜記 失われた町 (3/2007) ☆☆☆☆1/2 本屋大賞ノミネート

失われた町失われた町
三崎 亜記

集英社 2006-11
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本屋大賞ノミネート作品。

SFが好きな人と、受け付けない人で、かなり評価が分かれる作品だと思う。

好きな人にはたまらない作品ではないだろうか。
物語は、「プロローグ、そしてエピローグ」から始まる。
関係する人々が、町の魔の手から人々を救い、消滅の連鎖を断ち切ろうとするシーンだ。

消滅とは何か。 町はそのままで、人々だけが消えてしまうことをさす。 それは、町が起こす現象だ。

その消滅がどの町に起こるかはわからない。だが、起こることは確かだ。 そこで、人々はそれを阻止しようと組織を作った。それが管理局と呼ばれるところとなっている。

中のエピソードは、それぞれの登場人物が、どうやって消滅にかかわり、そして悲しみを乗り越えて消滅に対峙していくのか、を描いている。

そしてそれが最後の「エピローグ、そしてプロローグ」に収斂され、その結果としての最初の「プロローグ、そしてエピローグ」に戻っていくのだ。

消滅というのがとっつきにくい概念であることは確かだ。
だがそれを受け入れたとき、なんともいえない感動がやってくる。

表現しがたい涙を浮かべる人たちも多いのではないだろうか。

私は、この作品が好きだ。
そして、「プロローグ、そしてエピローグ」のその後に何が起こったのか、知りたいような気がする。だが作者がそれを書くということは、この物語が終わらなかったということになり、それはそれで不幸なのかもしれない、とアンビバレントな感情を抱いてしまう。

このままで、いいのかもしれない。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 SFが駄目なひとはこの設定を受け入れないかもしれません。受け入れるなら、お勧めです!
ラベル:三崎 亜記
posted by 濫読ひで at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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