2013年06月15日

七尾与史  殺しも芸の肥やし (6/2013) ☆☆☆☆



「このミステリーがすごい!」大賞隠し球、というよくわからないステータスでデビューした作家、七尾与史の作品。

高校生の乗ったバスが突如消えた。そして十年後に埋まった場所から発見された。みな死んでいたはずだが、一人足らなくなっていた…

連続殺人鬼の話しになる。
語り手がいろいろ代わり、視点がそれぞれ違う。
だが共通していることは一つ。
連続殺人鬼の女性がいる、ということ。

そしてその連続殺人鬼を調べる者は、すべてこの世を去っていく。

途中でその殺人鬼の女性の嗜好が明かされる。お笑いが好きだ、ということだった。


殺されるたびに視点が変わる、というちょっとかわった構成で話しは進んでいく。

そして犯人はいよいよお笑いにデビューする。コンビを結成したのだ。
だが売れっ子になった彼女たちのテレビでの発言で…。

この話はミステリーだが、犯人あてではない。
本格推理には近いが必ずしもそうでもない。
また、倒叙ものとも少し違う。
フーダニットでもホワイダニットでもない。ハウダニットですらない。

だがミステリーとして成立している。そこが面白い。

もちろんツッコミどころも多いわけだが、面白いからよしとしよう。

おすすめ度:☆☆☆☆  殺されたくはないです。


ラベル:七尾与史
posted by 濫読ひで at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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