万城目学のエッセイ集。
大部分は基本的にはスポーツ観戦のエッセイと、渡辺篤史のお宅訪問の感想をメーンとしたものだ。
マキメ氏(この作品内では万太郎)はプロの作家ではあるが、プロのスポーツライターではない。
自然、この内容もスポーツの内容というよりはスポーツを見た一般人の感想に近くなる。あろうことかそれどころか骨折して感染できなくなったりするのだ。
渡辺篤史のほうは、このテレビ番組を知らなければまったくわからないだろう。
あの独特の雰囲気。「いやいやいやいや」と言いながらお宅を褒めまくる様子がありありと浮かんでくる。
そして作者のこの番組への愛を感じる。
愛といっても慈愛というよりは偏愛というべきだろう。家が好きだからこの番組が好きなのではない。渡辺篤史の家を褒める様式が好きだからこの番組が好きだ、ということなのだから。
それ以外の雑多なエッセイも足し込んでこの本はできている。
ごった煮といえばごった煮だが、スポーツと渡辺篤史以外のことが載っている、というのは意外に気分転換でよい。
同じものばかりを読んでいるとどんなに好きでも飽きてしまう。まるで「芋粥」の世界のように。
お勧め度;☆☆☆☆ 結局森見登美彦氏は映画を見たのだろうか?この二人の友情はいったいあるのだろうか?
ラベル:万城目学




