2013年05月04日

藤谷治 花のようする (5/2013) ☆☆☆☆



有名な女優と、株式投資で生計をたてる謎の投資家とのあいだの愛情物語。

野滝繭美(芸名滝沢マユ)と桜田春作は、一緒に暮らすことにした。
もともと出会ったのはパーティだ。
なぜか野滝に対して春作はプレゼントを渡した。
実はそれは夢のお告げだった。

二人はつきあい始めるが、そこで桜田のほうに事件が起きる…

こう書くとビジネス小説のように見えるがそうではない。
また恋愛小説といえるかというともちろん恋愛を描いているのではあるが、二人のあいだの愛情の葛藤とかはそれほどない。また浮気があるにしてもそれが大きな障害や問題にはなっていない。

その意味、淡々としているというのが適切な表現ではないかと思う。

その一方、ファンタジーでも☆☆ある。夢のお告げでものを手に入れていたり、花の声が聞こえたり。
だがこのファンタジー部分にしても、ものが出てくること以外はただの白昼夢とか妄想のようでもある。

淡々としているのだが、流れは心地よい。
その意味でいうと、音楽のような小説ともいえるかもしれない。
作者の他の作品には、音楽を題材にしているものがある。だがこの本は音楽を題材にしているのではないが、流れが音楽的ともいえる。
ちょっと不思議なストーリーといえるだろう。

お勧め度:☆☆☆☆ 女優と暮らしてみたい気もします。


ラベル:藤谷治
posted by 濫読ひで at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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