2007年03月11日

森見 登美彦 夜は短し歩けよ乙女 (3/2007) ☆☆☆☆☆ 本屋大賞ノミネート

夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
森見 登美彦

角川書店 2006-11-29
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本屋大賞ノミネート作品。
「太陽の塔」http://hidebook.exblog.jp/1458156
を書いた男汁作家の作品だから、どんな話かと思ったら、とても幻想的な、かつ感動的なファンタジーに仕上がっている。
これぞファンタジーの秀作!
「私」はもてない男性だ。そして、サークルの後輩の女の子に惚れた。だが、彼女に告白することはできない。
そこで私は考えた。「ナカメ作戦」を。

その中身は本文に譲るとして、この彼女は、酒豪、かつ鈍感だ。
そして好奇心が強く、ものおじしない。

私は彼女を追いかけるが、彼女は颯爽と、風のごとく、あるいは跳ねて転がるダルマのごとく、あっちへ飛び、こっちへ行く。
私は翻弄されつづけるが、それはそれ。

神様のご都合主義は、決着をつけてくれる。

バイ・プレイヤーたちも非常に面白いキャラクターがそろっている。
謎の存在ばかりだ。不思議な世界にいざなってくれる樋口、古本の神様のような少年、それからファンタジーの住人のようでかつ極悪非道の商人のような李白など。

そして、「私」と「彼女」は、李白の風邪によって天を飛行するのだ…

もてない男であり続けた私には、この主人公の気持ちはわかりすぎるほどよくわかる。
彼の思いをかなえてあげたいと切望するのだ。

だから、天を飛行するシーンは、何度でも読み返したくなる。
私もきっというだろう。「偶然、通りかかったものだから。」と。

素晴らしいファンタジーだ。ぜひお勧めと言える。

お勧め度:☆☆☆☆☆ 鈍感なあなたにおともだちパンチ!

posted by 濫読ひで at 17:59| Comment(0) | TrackBack(2) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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