2007年03月04日

古川 日出男 ルート350 (3/2007) ☆☆☆1/2

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古川 日出男

講談社 2006-04-18
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古川日出男の短編集。
それぞれの話はすべて独立している。

話はリズミカルだ。 だが。

何かがしっくり来ない。

文体のリズムは相変わらずだし。
収録されている話も、荒唐無稽なものもあれば現実に近いものもあり、うまくバランスされているし。

それなのに。 妙になにかが気になる。
小説は所詮虚構の世界だし、現実的でないのもまったく問題はない。その世界観が確立してさえいれば。 

SFなのか単なる小説なのか。散文詩なのか。その辺を作者が意識した書き分けをしていないからかもしれない。しかしこれが古川日出男の文体そのものではある。

だから、文句のつけようはないはずだ。

しかし。

どうしても何か足りない部分を感じた。 
何が足りないのかは判然としない。
リアリズムでないことだけは確かだが。

古川ファンの私でさえこうなのだから、きっと古川ファンでない人が予備知識なしにこの本を読むのはつらいのではないだろうか。

そこが残念だと思える。

お勧め度: ☆☆☆1/2 ルート350は海の上です。
ラベル:古川 日出男
posted by 濫読ひで at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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