2007年02月10日

小手鞠 るい ふれていたい (2/2007) ☆☆☆☆

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小手鞠 るい

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アマゾンの書評のなかに「少女マンガの世界」とあったが、まあそのとおりだろう。
カナは、高校時代フィギュアスケートをしていた。世界大会にまで出場するレベルだった。ペアを組んでいたのは流。当時彼のことを好きだったが、告白はしなかった。息のあったペアだったが、ナガルの大学進学を機に、カナはスケートを辞めた。

カナもその後大学へ行き、出会ったのが水泳部の宗治。
カナと宗治は公認のカップルながら、カナは一線を越えていかない。
カナの心がまとまっていないからだ。
そんなカナを宗治は理解し、見守っている。そして…


読んでいて、宗治がとても可哀想になる。もちろんたかだか若者同士の付き合いなんだし、何がどうでもいい、といえばそうなのだが。 男性のほうはストレートなのに、女性のほうは、少女マンガのヒロインのように、自分だけが悩んでいるような感じに陥る一方、相手がいつまでも自分のほうを向いているということを前提にしている。
男はそういうものだ、といえばそれまでなのだが。

カナが心を開くにはきっかけが必要だ。遅すぎないうちに。
時間がたてばたつほど、相手を傷つけてしまう。
待つ、というのはいい結果を期待して待つのだから。
そしてきっと自分も傷つく。臆病なだけなんだろうが。

時間をかけて傷つくなら、見ずに踏み出せ、と私なんかは思ってしまう。
そう感じるのが男、そして踏み出せないのが女、なのかもしれない。そして、待たせたあと、やっと踏み出した女を全身で受け止めるのもやはり男なのだ。

中学生の援助交際などというのが話題になる昨今とはかけ離れた世界ではあるのだが、それでもこれもまた現実世界にもありそうなストーリーでもあるのだろう。

お勧め度:☆☆☆☆ たぶん女性と男性ではかなり受け止め方が違うでしょう。その平均をとったらこんなものかな。
ラベル:小手鞠 るい
posted by 濫読ひで at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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