2013年02月10日

花村萬月 希望(仮) (2/2013) ☆☆☆☆1/2

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希望(仮)
希望(仮)花村 萬月

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僕は、東大理三の入試に失敗した。
カンニングと言われたのだ。 実際やっていたことは、ぼんやりして数学のテスト中に、数字の書かれた名刺を眺めていたことだけだ。

だがそれはカンニングとされた。
そして僕の人生はいきなり狂い出す…

たどりついた先は、原発の下請け作業だった。
ろくな知識もないままで、原発の中に入って危険な作業をやっていく。

そこにたどり着くまでにはいろいろなことがある。
山谷で人の死にいきなりであったり、あるいは童貞を捨てたり。
自分を監視する味舌(みした)と仲良くなり、僕はいろいろなことを吸収していく。
そして福井から今度は沖縄へと動いていく。

これは原発の告発物語でもあり、若者の成長物語でもある。

ストーリーテリングはさすが花村萬月。
読んでいてわくわくするし、飽きさせない。

結末に異論がある人もいるだろうが、とにかく面白いからいいのだ。
実際に原発はもしかしたらこうなっているんだろう。
そして知らない者たちだけが損をしていく。

原発になんとなく不安を覚えるが、反対運動の闘士にも違和感を覚える。
そんな多くのサイレントマジョリティのための、花萬流の娯楽小説だと思えばいいだろう。

読んでいて楽しいエンターテインメント。そう思える、読み応えのある作品だ。

お勧め度;☆☆☆☆1/2 若者の成長を見るのは楽しいです。自分のことでない限りは。


ラベル:花村萬月
posted by 濫読ひで at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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