2013年02月10日

平山瑞穂 大人になりきれない (2/2013) ☆☆☆☆

大人になりきれない
大人になりきれない平山 瑞穂

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会社のOLが集まって昼食を食べる。そのときの噂話はいつも人の陰口だ。
そこで出てくる、イタイ先輩、同僚たちへの悪口。

言われていた、野方沙耶。沙耶様、という呼び名は本人は知らない。
彼女は意識の高い女性。ビジネスも一生懸命こなし、時間があればヨガやマクロビおティクスレストランめぐり。 自己啓発もしっかりしているしあこがれの女性もいる。そして結婚もしている。
仕事をしていると、ときどき悪口が聞こえる。「いい気になってんなよ」などと。

一方、もう一人の噂の相手。末松徹。スエマティと呼ばれている。
彼は女性と二人で「サシカラ」に行ったりして、悦に入っている。
実際のところ彼がどこまでモテているのか、は別として。

彼には「彼女」がいる。
遠距離だし、なかなか会っていない。だが彼は「彼女」だと信じている。

そんな二人が飲みに行って…


陰でグモ、と呼ばれる國枝奈央子。既婚者だが、恋をしたいと思っている。
そして後輩の飲み会についていったりもする。一方で自宅にはボーイズラブの本の山。
夫はいつしか…。

読み進めるうちに、果たして噂が正しいのか、あるいは本人たちの自己評価が正しいのか、がだんだん明らかになってくる。
筆者の表現は、非常に残酷だ。

タイトルの意味もだんだん明らかになってくる。そして結末に「ネオテニー」が出てくる。

読んでいて、あまりすっきりしない結末だが、人生自体がそういうものなのだろう。

おすすめ度:☆☆☆☆ 意識の高い女性に読ませたいですね。


ラベル:平山瑞穂
posted by 濫読ひで at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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