2013年01月05日

築地ファントムホテル (1/2013) ☆☆☆☆


築地ファントムホテル
築地ファントムホテル翔田 寛

講談社 2012-02-17
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一人称の推理小説。
時は明治維新後、条約改正前の日本。ところは東京と横浜。 そして語り手は日本語が堪能な英国人。
と、ちょっと変わった設定だ。

「私」はベアト。英国人の写真家だ。そして報道を書いて西洋の新聞などに売ることで生計をたてている。 片手間に英語を教えている教え子の東次郎がある日ネタを持ってきた。
外人向けの日本最初の西洋風の有名な高級ホテル、築地ホテルが火事になり焼けた、というのだ。
そして、なんと焼死ではない英国人の変死体が発見されたという噂があるという。

これはネタになる!そう直感した私は、東次郎とともに現場に急行した。
すでに立ち入り禁止になっている地域だが、外国人たちも怒って抗議している。

そんなとき、私に話を持ちかけてきたのは、警察の米倉警視だった。



米倉警視の話は私にとっても都合のいいものだった。
外人の宿泊客と面談し、当日なにがあったのかを聞き取って報告して欲しい、というものだった。

これで好都合のネタができる!
私は小躍りしてその話を受けた。

そこで不思議なことを聞く。殺された英国人の部屋には、鎧兜をつけた侍が刀を振り上げていた、というのだ。
ところがその男が出入りした形跡がない。いったい何が起きたのだろうか?

私は調査を続ける。しかし話はなかなかはかどらない。
そして殺された男の足跡を追って横浜へ向かう…。

舞台はちょっと変わっているが、本格推理小説ではある。
犯人と犯行方法を当てる形だ。

だがちょっとひねっている、というか変則的な結末になっている。
作者からすればちゃんと材料は提供したからフェアだ、というだろう。
読者からすると納得のいきにくい部分も多いが、だが世界を作るのは作者だ。

これでいい、といえばいいのだろう。
個人的にはこの手の話でいつも思い出す点が一つあってそれがちゃんと説明されていない気がするのだが。

おすすめ度;☆☆☆☆ 明治時代の状況を味わいながら読むといいと思います。







posted by 濫読ひで at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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