2007年01月03日

山本弘 アイの物語 (1/2007) ☆☆☆☆

アイの物語アイの物語
山本 弘

角川書店 2006-06
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未来社会の物語だ。
ヒトは、ロボットに迫害されている。そしてロボットが支配する世界の中で、こっそりと生き、ロボットの所有する多くのものをかすめとっては生き延びている。

「語り部」の「僕」は、ある日ロボットと戦闘をして、捕まった。
ロボットに捕らえられた者はすべて残忍に殺される、と聞いていたが、そうではなかった。

僕が会った相手は、アイビスというロボットだった。アイビスは、人間たちは誤解している、という。そして、僕に対して、いくつかの物語を教えていくのだった。

人間は、ロボットに迫害された。その結果、すべての文書はロボットによって、ロボットに都合のよいように改竄されている。だから読んではいけない、と人間は教え込まれていた。

本当なのだろうか?
ロボットが本当に事実を捻じ曲げているのだろうか?

アイは、千夜一夜物語のように、彼に物語をひとつずつ話していく。
それぞれの話は、大部分、ロボットやコンピュータが知性を持っている話だ。
最初の話は少し違う。
「宇宙を僕の手の上に」
昔、フレデリックブラウンに、同じタイトルの本があった。それへのオマージュでもあるのだろう。
オタクどうしで造るリレー小説。その中で、一人のオタクを救っていく話だ。

これ以外は、みな知性をもつコンピュータやロボットの話になっている。

そして最後はアイの物語だ。
アイビスがなぜ造られたか。そしてどういう運命をたどったのか。

物語が終わる頃には、「僕」の固定観念は消えて、困難ながらもやりがいのある道が見えてくるのだ。

お奨め度: ☆☆☆☆ ロボットがなぜ地球を支配したのか、などと考え始めると夜も眠れなくなりそうです。


この作者のほかの作品:
まだ見ぬ冬の悲しみも: http://hidebook.seesaa.net/article/15474561.html


ラベル:山本弘
posted by 濫読ひで at 21:58| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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