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先日ブログで紹介した「わらの人」
http://hidebook.seesaa.net/article/29582740.html
を書いた山本甲士氏のことを知り、彼に小説の書き方を習いながらだんだんと上達していくサラリーマン、山本ひろし氏による、小説の書きかた本。
ひろし氏(ややこしいのでこう書くことにする)は、会社のやりかたを批判して左遷された。そして妻子とも離婚。
佐賀のアパートで、生命保険会社といいながらも左遷の職で、清掃作業のサラリーマン。こんな不遇な人生があるだろうか。
そんな彼が、佐賀在住の作家、山本甲士氏のことを知る。そしてゆっくりと彼に近づき、彼に小説の書き方の教えを請うことにした。
最初のうち、かなりどうしようもないことしか書いていなかったひろし氏が、だんだんと上達していく。
またあるときは甲士氏と喧嘩別れのような状態になり、一人でいろいろ悩み苦しむ。
ひろし氏の支えになったのは、遠くに住む、小学生の息子の存在だ。ひろし氏のモチベーションのひとつは、息子に読んでもらいたい、というものだった。
そして、息子のためにも、書き続けている。
この本の特徴は、ひろし氏が実際に書いた作品を中に採録し、どこがよくない、どこがよくなった、というようなことをちゃんと説明していることだろう。
それだけではない。その結果として、賞を受賞した作品まで採録している。それぞれ事情があって活字にならなかったわけだが、それがこの本の形で活字になった、というのはそれもひとつの縁なのだろう。
もちろん小説の書き方にはいろいろな方法があるし、本によっては正反対のことを書いていることもある。
その中で、自分に合うスタイルを見つけ出していくことが大事だと思う。
この本は、どこまでがフィクションでどこまでが事実かを明らかにしない「体験記スタイル」の話になっている。
だが、フィクションの範囲など気にする必要はない。
この本は、物書きを目指す人間であれば、持っていてしかるべきだと思う。
折に触れて読み返すのがいいだろう。
物書きを目指す人でない人は、一人の成長物語として読めばいい。とくに、作者の執念が実ったような作中作「君だけの物語」を読むだけでも、この本を手に取る価値が十分にあると思う。
お勧め度: ☆☆☆☆☆ もの書き志望もそうでない人も、ぜひ!
君だけの物語
この本を紹介しているブログ:
仕事の途中
http://blogs.dion.ne.jp/kibito_yamakawa/archives/4660076.html
悪玉のページ(でも本当はいい人)
http://white.ap.teacup.com/sakai/200.html





