2012年12月02日

芝村裕吏 この空のまもり (12/2012) ☆☆☆☆1/2

この空のまもり

この空のまもり
著者:芝村裕吏
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この空のまもり (ハヤカワ文庫JA)
この空のまもり (ハヤカワ文庫JA)芝村 裕吏

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ゲームデザイナー兼作家の作者の作品。
仮想現実(本文内では強化現実)上の別世界がひろがっていて、しかしそれは非常に暗く情けない近未来になっている。

日本は少子化がすすみ、また人々は暗い。空には強化現実で日本を蔑むタグがべたべたと貼られている。
日本政府はそれにまったく対応できない。
子供たちは小さい頃から強化現実のメガネをかけてそれを見ているというのに。

その日本に一人の希望がいた。それが翼だ。
彼は「架空軍」の防衛大臣。そしてリアルワールドではニートだ。

架空防衛大臣の翼は、ニートだがやることは多い。
そして彼はスーパーハッカーでもあるのだ。

ある日、架空防衛軍は立ち上がった。日本の、この空をまもるために。
べたべた貼られた薄汚いタグを消していくのだ。
そのために陸軍も空軍も全力で活動していった。

そして架空軍には、大人も、小学生も参加していた。

子供達、大人たち、そして翼の家族や幼なじみ(この世界では、幼なじみは結婚が奨励されており、親もまわりもそれを期待し推し進める設定になっている)などがおりなす人間模様。

登場人物が活き活きと描かれ、それぞれのインターアクションも活発かつ読みやすい。作者がゲームデザイナーとして世界観とキャラデザをしっかり作りこんでいるからだろう。

伏線は回収され、戦いは終わり、疑問にはある程度の答えが出せる。そして最後のシーンは誰も出てこないが、映画やゲームが終わるときのクロージング・イメージやエンドロールのような形になる。

読んでいて楽しく、面白い。

ライトノベルが好きな現代人にぴったりの作品だろうと思う。
だが愛国心がありすぎる人が読むと、かなり怒るような設定でもあることには注意したほうがいいだろう。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 ニートだからできる、素晴らしい役割!


ラベル:芝村裕吏
posted by 濫読ひで at 01:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家さ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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