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いろいろな作品を生み出す近藤史恵の、今回は「なれなれしい友人ホラー的」な話といえばいいだろうか。
某掲示板でいえば、メンヘラ、キチママ系とも言えるだろう。
36歳独身の鈴音はシナリオライター。一度大きな賞を取り、それからは仕事が継続的に来ている。
そんな鈴音に電話があった。高校時代の同級生、水絵からだった。
ファミレスに呼び出された鈴音が見たのは、子連れの水絵。
懇願された鈴音は、水絵母子を一週間だけの約束で家に置くことにする。
独身で気楽で成功しているように見える鈴音にしても、生活はきつい。とくに納期のある仕事なので、なかなか家事にしてもできるわけではないし、人の世話もできるわけではない。
そんなところに水絵がやってきた。そう簡単におさまるはずもない。
果たして今後水絵が何をどうするのか…
読者の期待としてはいろいろなことが予想されたが、意外にもそれほどのことは起こらない。
むしろ肩透かしに近い感じだ。
だがもちろんすべてがハッピーになるわけでもなく、かといって湊かなえのようなイヤな気持ちになる終わり方でもない。
名手、近藤史恵なのだから、もっといろいろ書き方もあっただろうが、あえて彼女はエピソードを淡白にするやり方を選んだのかもしれない。
「やらかす」度合いがそれほどでもなかったこと、そして最後に救いがあるのはやはり近藤史恵らしいともいえることだし。
お勧め度;☆☆☆☆ 風呂の水捨てるくらいで文句言うんじゃない!!
ラベル:近藤史恵




