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ちょっと変わったオムニバスのように見えつつ、最後は一つのストーリーに落ち着く話だ。
主人公は、しいていえば「トランポリン」となるのだろうか。
トランポリンという競技に参加している人々の人間模様を描いている。
最初に出てくるのは、才能のある少年と努力する少年の比較。ストーリーはシングルマザーの視点で描かれる。
するといきなり数年後に話が飛ぶ。努力する大器晩成型の少年は、才能を発揮し、優勝まで手が届いてしまう。 そこにもう一人、そそっかしい青年が加わり、三人での話になる。
…と思うとひとりはいきなり女の子に惹かれていく。 それを危ぶむコーチ。そしてコーチは、近くで練習をしている新体操のコーチにあることを聞く。
と、またいきなり話が飛んでしまう。
より成長した彼らは、世界を目指していくことになるのだ。
青年たちはオリンピックを目指して行く。
ある章では、トランポリン競技の審判の目から描かれたりもする。
このような視点の動きもべつに気にならない。それぞれがそれぞれの立場でトランポリンを見ていることがよくわかるから。
やはり主人公はトランポリン、というべきだろう。
競技の話、わざの話、採点の話から人生の話まで、しっかり取材した上で描かれていることがよくわかる。
最後のエピソードの登場人物はちょっと意外だ。だが、これが入ることで全体を一つのストーリーとして捉えられるようになる。うまくまとまっている、といっていいだろう。
トランポリンの詳細を知らない私でも十分に楽しめた。
お勧め度;☆☆☆☆1/2 頑張れ! あと、鬼コーチは孤独です。
ラベル:桂望実




