2012年10月14日

石持浅海 ブック・ジャングル (9/2012) ☆☆☆1/2

ブック・ジャングル
ブック・ジャングル石持 浅海

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石持浅海だ。
毎回石持浅海についでどう思うか、ということを書いているがとりあえず内容の紹介から。

沖野と秋元は大学の友人だが、今回地元の図書館が閉館することになったと聞いて、本を搬出する前に中を見よう、と忍び込むことにした。

一方、三人の女の子達も侵入していた。
一人が、廃棄されるはずの本を取りに来ていたのだ。

二つのグループが、深夜の図書館の中で出くわした。
これだけならただの笑い話ですむのだが、

突然、そこにラジコンヘリが飛んできた。
このへりは悪意を持っていた。

ヘリの操縦者は複数いて、ヘリをたくさん飛ばしてくる。
そしてそのヘリには殺意があった。
単に衝突するだけではない。ヘリには人を殺せるだけの毒針がついていたのだ。

果たして誰がなんのためにこんなことを?
皆は果たして逃げ切れるか?



うーむ。
今回のは石持浅海が作者でないとしても好きになれない作品と言わざるを得ない。
あまりに荒唐無稽で、トリックのためのトリックというかプロットのためのプロットになってしまっている。
説明はつくものの、動機にしても方法にしても普通に考えるとそれはないだろう、という感じの話になってしまっている。

また物語はほとんど密室で展開されている以上、犯人は早期からの登場人物の中にいなければならない。
であれば犯人はおのずと絞られてしまう。
犯人がそうでないように見えるとしたら、作者がルールを破っているか単なるフェイクだ。

というわけで、推理小説としては勧められない。

ただ、楽しめるとしたら人間対ヘリのアクションものとしての話だ。
ありえない設定の話だが、見えない敵との戦いはそれなりに面白い。

しかし今回の石持浅海には失望してしまった。
登場人物に共感できなくても面白く読めればいいのだが、今回のはそれよりも牽強付会というだけの感じがしてしまう。

お勧め度;☆☆☆1/2 真夜中の図書館で殺人ヘリコプターと戦う話です。お好きなひとはどうぞ。


ラベル:石持浅海
posted by 濫読ひで at 14:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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