| わらの人 山本 甲士 文藝春秋 2006-11 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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人間は誰でも、違う自分に変わりたいという願望があると思う。
それを実現できる人は少ないが。
この連作集は、ある共通の体験を経て、変わった人たちの話をつづっている。
たとえば、「眉の巻」引っ込み思案で押しの弱い沙紀は、いきなり強くて怖い(ように見える)女性に変身した。そして、自分に降りかかってくるトラブルに断固として立ち向かうようになる。
「黒の巻」記憶をなくした「私」が、一色タイムスというブラックジャーナリズムに就職した。そして、自分の記憶をさぐっていくうちに、やっと思い出した。なぜ記憶を失ったかもわかった。
そして私は、自分の過去に立ち向かっていくことになる。
「花の巻」 いきなり濫読ひで・短編賞候補の作品だ。(一年間もつかな〜)
素晴らしい。
ちひろは、おじいちゃんのところに遊びにいった。 おじいちゃんはもう退職している。おじいちゃんのやることは、裏目に出てばっかりだ。
おじいちゃんにある事件がおきた。 ちひろは、おじいちゃんの誕生日に、おじいちゃんに似合う作務衣をプレゼントした。 そして、おじいちゃんは変わったのだ。
おじいちゃんの変化と、周りのひとたちの変化が、見事に描かれている。
感動ものだ!
ほかにも、ちょっと読んでいて寂しい気になるが、最後には元気になる「道の巻」や、一緒に怒りたくなる「犬の巻」など、いろいろな短編が揃っている。
非常に楽しく軽快に読める。
お勧め度:☆☆☆☆1/2 「花の巻」だけなら文句なく5つ☆です。
期待以上のできばえの作品集だと思います。
わらの人
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