2012年04月14日

藤田宜永 還暦探偵 (4/2012) ☆☆☆☆

還暦探偵
還暦探偵藤田 宜永

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藤田宜永の短篇集。
登場人物はだいたい還暦近辺。少なくとも人生の後半戦、退職が見えてきた、あるいはその後の男性たちだ。
「喧嘩の履歴」 還暦前の夫婦が、娘が連れてきた男性と会ったあとで、二人でバーで飲む。
二人で、飲みながら過去の喧嘩の履歴をなぞっていく。バーには、カップルがいて、なにやら諍いをしている。それをみた二人は…。

「返り咲き」個人的にはこれがいちばん好きな作品だ。
敏雄は、離婚して一人暮らしをする建設会社の元社員。社内で上司ともめて辞表を出した後、仕事が見つかっていないのだ。
いまの楽しみは、通りの向うで始まった建築工事を眺めることだ。
そこの現場で自分がしきっていたら…などと考えていたところ、そこで働く電気工事屋が若い女性であることに気づいた。
彼はそのうち彼女に声をかけ、少しずつ親しくなる。 彼女を家にまで招く仲になるが…。


「ミスター・ロンリー」
幹夫は自動車部品の会社に勤めるサラリーマン。上司と喧嘩し、辞表を懐に入れる。だがそこでなんとなく勢いが出ず、仕事をさぼった。映画館で出会った男とともに、幹夫は別のクラブに行く。そこにはその男、犀川が入れあげる若い女性がいた。そして犀川は…

こんな感じで、還暦前後の男性の冒険のようなものが語られている。
彼らは人生に悩んでいるが、まだ枯れ切ってはいない。
そんな男たちの冒険譚だと思えばいい。

だが小池真理子のように、いつまでも性愛に現役という感じではない。枯れかけた感じだ。

同世代には非常に勇気づけられる小説集だろう。

おすすめ度:☆☆☆☆ その年代になればきっと共感するのでしょう。


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ラベル:藤田宜永
posted by 濫読ひで at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家は行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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