魔女の笑窪
著者: 大沢在昌
出版社: 文藝春秋
サイズ: 単行本
ページ数: 331p
発行年月: 2006年01月
ISBN:9784163245904
本体価格 1,476円 (税込 1,549 円) 送料別
魔女の笑窪
女性を主人公にしたハードボイルドだ。
裏稼業のコンサルタントをする冬子は、男の仕事能力を見抜く目の持ち主だ。それは娼婦としての過去の経験から得たもの。
ただの娼婦ではない。数多くの経験をし、誰もそこから出られない、地獄島と呼ばれるところから島抜けしたのだ。
冬子の能力は高く評価されているが、いつか地獄島の人々の冬子のことが伝わり、冬子は窮地に立たされる。
冬子は果たして、過去を克服することができるだろうか?
冬子が、自分の能力を生かして仕事をしていくパートはおもしろい。
最初の「鉄の味がする男」の話などは、ハードボイルドとして読める。
そして、自分の秘密を知り、その深いところまでを知りたがる男の話も、よく出来ていると思う。
また整形外科医の豊島との戦いは、かなりおもしろく読める。
一方、最後の「地獄島」そして「地獄の番人」との戦いの部分はちょっといただけない。 前半のおもしろさと期待に反した形になってしまっているからだ。
シリーズ化して、もっと続ければよかったのに、と思える。
まあ、大沢在昌の場合、一応シリーズものにけじめをつけているケースも多いので、そこは評価が別れるところかもしれない。
この話の続編を書くことは一応できる。 だが、それには設定の大幅な変更が必要になる。新たなシリーズを作り上げるのとあまり変わらないかもしれない。 その意味で続編は難しいだろう。
お勧め度: ☆☆☆☆ 前半がおもしろいので、結末の、意外というか「しりすぼみ」状態の分を補って、☆4つにします。
短編それぞれはかなりあっけない結末ともいえるものが多いです。
魔女の笑窪
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ラベル:大沢 在昌




ご訪問、コメント、トラバありがとうございます。
途中までがすごく面白かったので、
この結末はとても不満でした。
むりやりけじめをつけた印象です。
また同じ本の記事を書かれたら、
お気軽にどうぞ。
同感です!。
特に地獄島に乗り込んでいく展開は、ワクワクさせられたワリには、なんだかあっけなくって…。
番人との戦いも同様。
「続編に期待!」といったところでしょうか?!