2006年10月21日

西澤 保彦 笑う怪獣―ミステリ劇場 (10/2006) ☆☆☆☆

笑う怪獣―ミステリ劇場笑う怪獣―ミステリ劇場
西澤 保彦

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SFコメディ・ときどき推理小説の連作集。
独身三人組は、なぜかいつも変な事件に出っくわす。
じつは誰かが、そういうのを呼べる体質なのではないか…そう思えるような。

大怪獣3回、宇宙人二回、改造人間、幽霊… などなど、わけのわからないものに遭遇するのだ。
しかも、理由はまったくわからない。

たとえばこういう説明がされる。
「少なくともこの物語の中で問題の怪獣の思惑、あるいは本能や習性などが解明されることはついにない。ただ謎のまま終わる。この未知の生物に対して人類がどのような対処をしたのかも、いっさい描かれない。」

ここまで開き直った作品集なのだ。

だが、西澤作品だけのことはあり、単純なドタバタではなくて、ミステリーになっており、毎回その謎が解き明かされている。 ただ、それで社会悪を裁くのではなくて、ああ、そうだったのか、あれが犯人かあ、というだけで、それ以上のマンハントはない。短編だから仕方ないといえばそれまでだが。

別の作品に出てくる「シロクマ宇宙人」のデビューもおそらくこの作品なのだろう。

この中の傑作は「怪獣は密室に踊る」だ。怪獣が出てこなくても、十分に密室事件として作品となりうるものだ。 発表誌も『大密室』というアンソロジーだったようだが。
あと、「女子高生幽霊綺譚」というのも、よくまとまtた作品になっている。
女子高生の幽霊の出した自分の殺人の犯人を解き明かすというものだ。

SF仕立てとかギャグに抵抗のない人にお勧めの作品といえよう。

お勧め度:☆☆☆☆ 喜国雅彦のイラストもおもしろいです(第一作のイラストのコメントが特に笑えます。)

ラベル:西澤 保彦
posted by 濫読ひで at 14:05| Comment(0) | TrackBack(1) | 作家な行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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