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ひさびさ登場。男なのにこんなもの読むの?の小手鞠るいだ。
鈴子の生まれ育ったのは、「望月青果店」。
商店街の小さな果物屋だ。
ストーリーは、時点を交互に変えながら進行する。
現在、米国に住んでいる鈴子。
子供の頃の鈴子。
そして、高校卒業後、家を出たあとの鈴子。
現時点では鈴子は盲目の夫、誠一郎と結婚している。
そこに行き着くまでにどういうことがあったのか。
ストーリーがだんだん明らかになっていく。
各章はそれぞれ果物のタイトルがついている。エピソードに何らかの形でその果物が登場してくる。
物語としては、やはり鈴子の、母へのアンビバレントな思いが主題になっているといえるだろう。
鈴子が愛し、かつ嫌いな相手。、そして決して切れることのない絆を保ち続ける相手だからだ。
母の呪詛は、「自分は母のようになってはいけない」という思いへを鈴子を駆り立てた。また誠一郎との結婚に対しての母の言葉は、鈴子を逆に走らせた。
一方、ストーリーにアクセントのように登場するのが、幼なじみの隆史、そして鈴子の先輩の女性、涼香だ。
隆史は節目で鈴子の運命の背中を押し、また涼香もやはり鈴子の背中を押している。この二人が居なければ、鈴子の人生は全く違ったものになっていただろう。
これは単なる恋愛小説とは異なる。
小手鞠るいの本だといっても恋愛小説とは限らないのだ。
もちろん恋愛の描写はされるが、それよりもこの本は娘と母との関係を描いている、というべきだろう。
もちろん揺れ動く女性の心理を的確に捉えて描写しているのは、やはりこの作者ならではだといえる。
おすすめ度:☆☆☆☆ ニューヨークの冬は、とても寒いです。
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ラベル:小手鞠るい




