2006年09月30日

大石静 四つの嘘 (9/2006) ☆☆☆☆1/2

四つの嘘四つの嘘
大石 静

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大石静の書いた、新聞連載小説。
4つの嘘、というのは高校時代の同級生4人の、それぞれの人生における嘘のことをさすのだろう。
4人といっても、実際はそのうち一人は冒頭で死んでしまうので残り三人ということになるのだが。
同級生4人は、41歳になっている。

美波が死んだ。 ニューヨークのフェリー事故で。 そのフェリーには、昔の想い人、河野も乗っていて、一緒に死んでしまったようだ。

満希子はそのニュースを見て、同級生のネリと詩文に連絡する。
詩文は、河野の昔の夫だった。そして冬子の父でもある。
河野は、美波の初恋の相手、そして家庭教師でもあった。

詩文は、美波が河野を好きなことを知り、河野と関係をもったのだった。

詩文は、クラスで孤立するが、医大を受験するネリに慰められる。ネリはその後医者になるが、男性との関係はあまりないままで現在に至っている。

話は現在と過去を行きつもどりつ、4人の関係を描き出す。

不器用で純情な子供のような美波、美人だがおせっかいな満希子、孤独な詩文、そして秀才のネリ。

それぞれが個性的なキャラクターとして描かれている。
ちょっとキャラクター間の相克にぶれがあるような気がするが、それは新聞連載のなかで起こってしまうことなのかもしれない。

いずれにせよ、高校の同級生どうしのいろいろな対立や感情のもつれなどが、やはり女性ならではの視点と筆致で軽快に描かれていく。

設定にはいろいろと無理や疑問点が出てくる小説ではあるが、女性どうしの感情をきれいに描いているところは素直に読める。

お勧め度:☆☆☆☆ 1/2 やっぱり女性は怖いです。

タグ:大石静
posted by 濫読ひで at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家あ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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