2011年12月17日

籾山市太郎 アッティラ! (12/2011) ☆☆☆☆1/2

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アッティラ!
アッティラ!籾山市太郎

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デビュー作だそうだ。
3つの中編が収められている。
表題作で作者は小説宝石新人賞を受賞している。

アッティラ!というのはフン族のアッチラ王と関係がないわけではない。というかその子孫たちの話、といえばいいだろうか。

荻窪駅の近所で夜に音楽を流している外人の集まりがあった。うるさいので苦情を言おうとしてもなかなか言えない。だがその集団は実は…


この本は、表題作よりも他の二作のほうがもっと素晴らしい。

どちらも(正確に言えば3作すべてといっても良いかもしれない)語呂合わせから派生して小説が出来上がっている感じだ。

「ほもよろを」は、50音図を見ていて思いついたのかもしれない。
また「マルチャペル」は歌を間違えて理解するパターンからだ。

だがどちらも素晴らしい作品だ。
「ほもよろを」は、その語呂合わせがなかったとしても、素敵な作品に仕上がっているだろう。「ほもよろを」という言葉から始まっている作品ではあるが、その題材を抜いてしまったとしても一つの作品として成立する。そうするとたとえば山本甲士とか山本幸久の作品のような感じになりそうだ。

「マルチャペル」は少々苦しい部分もあるが、感動的な作品になっている。自然を讃える作品、そして大変な思いをする勤め人たちへの応援歌でもある。この二人には、ぜひいつか本当にマルチャペルを訪れて欲しいものだ。

作者の今後を期待したい。語呂合わせから派生するのをひとつの特徴とするのかもしれないが、それにとらわれずにいろいろ書いていって欲しい。

おすすめ度:☆☆☆☆1/2 これ以上のネタバレは「差止命令」(謎)
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ラベル:籾山市太郎
posted by 濫読ひで at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家ま行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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