2006年09月18日

米澤 穂信  愚者のエンドロール(9/2006) ☆☆☆☆1/2

愚者のエンドロール愚者のエンドロール
米澤 穂信

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愚者のエンドロール

高校生たちの、学園生活におこる「事件」に関してのシリーズ。
だが事件といっても人間が死んだりするなまなましい話ではないのがこのシリーズのよいところだ。


古典部の千反田えるが、古典部のメンバーに、上級生のクラスの映画のことで助けて欲しい、という話をもちかけた。
学園祭の出し物でミステリー映画を撮っているのだが、脚本を書いた女の子が途中でかけなくなってしまったので結末がわからない、そこで前半を見て皆にその結末、つまり映画の後半のストーリーを判断して欲しい、という依頼だ。

そのクラスのメンバー3人が、それぞれの解釈を持ち出すが、どれも納得のいくものではなかった。

そこで出てきたのが古典部のホータロー。彼は果たして独自の解釈で事件の解決編を作り出せるのか?


作られた時代のせいで、「ブラウザーが使える」などのちょっと今となっては古めかしいフレーズも出てくる。
だが、この話そのものは、楽しく読んでいける。

そして、最初のやりとりが何を意味していたのか、は最後になってやっとわかった。 私も鈍いなあ。

このシリーズは二回目なので、重要な役割を果たすある人(しかしほとんど出てこない)のことを、比較的スムーズに受け入れられた。 だが最後までわからなかったんだが(笑)。

そして「愚者のエンドロール」の意味も、最後にわかった。
愚者というのは愚か者ではない。 タロットカードの愚者には違う意味があるのだ。

また、愚者のカードを引いた人間がなぜあの行動を取ったのか。それは最後のひとことに凝縮されていたのだ。

お勧め度:☆☆☆☆1/2  こういう作品好きなんです。

タグ:米澤 穂信
posted by 濫読ひで at 02:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家や行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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