| 勝手にふるえてろ | |
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同時に電子書籍になったことでも話題となった綿矢りさの新作。
モノローグのように語られる。
私には好きな相手の「イチ」と好意を寄せられる「ニ」がいる。
「イチ」は中学時代の同級生。高校以降は会っていないが、ずっと好きだ。
一方「ニ」は会社の人だ。私は経理だが「ニ」は営業。会社の飲み会で話すようになった。その前の伝票処理からお互いに面識はあったのだが。
「ニ」からつきあうように求められて私は迷う。そして「イチ」と会うように手段を考えだす…。
男と付き合ったことが無い女性が突拍子も無い行動をとる話だといえばそういうことになる。
だが不公平だ。こんな美人がこんな小説を書くのは。
彼女のほどの美しさをもってすればこのような気持ちを知ることは本来一生無いはずなのだ。こんなわけのわからない気持ちになるはずはないのだから。
これを別の女性作家(あえて名は伏せるが)が書くのであればわかる。だが綿矢りさが書くのは「ずるい」と感じる。
そう感じてしまうのは、自分がこんな感情を持つことがありうる存在だからなのだろう。こういう「わけのわからん行動」を取るのは、モテない人間にはありうることなのだ。 読んでいながら、自分の見たくない部分を見せられているような感じを受けてしまう。
作者にその気はないだろうが、何となく遠くの地から自分のいるグラウンドを嘲笑しつつ描かれているような気がしてしまう。
作者の顔を知らなければそのように感じる必要はないのだろうが。
昔の「どこが?」という「美人作家」ではなく本当の美人作家が最近増えてきたような気がする。それこそ天が二物以上を与える不公平を感じざるを得ない。
もちろん作家は作品で評価されるべきだ。
作品としてみて、この作品は☆3.5−4と考える。
だがここで3.5をすると自分の僻みによるバイアスがあるような気がするので☆4をつけておく。これはこれでバイアスだなあ。
おすすめ度:☆☆☆☆ 恋愛小説というのかなんというのか。
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ラベル:綿矢りさ




