2006年08月03日

海堂 尊 チーム・バチスタの栄光 (8/2006) ☆☆☆☆☆

チーム・バチスタの栄光チーム・バチスタの栄光

海堂 尊


宝島社 2006-01

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面白い。

まずこの一言から始めよう。

この作品は、第四回「このミステリーがすごい」大賞に輝いた作品だ。
でも第二回受賞の「パーフェクト・プラン」http://tinyurl.com/o9dvw のようなアナだらけの作品ではなく、文句なしの素晴らしいエンターテインメントだといえる。

精神科医の大学病院の講師、田口は通称「愚痴外来」といわれるのんびりした外来担当の医師だった。突然、彼は院長に呼び出され、「チーム・バチスタ」の監視を命じられる。 
大学病院には桐生という米国帰りのスーパースターがいた。桐生は、バチスタ手術といわれる、肥大心臓の再形成の難手術のテクニックを持つ、日本有数の医者だ。 彼が3例続けて手術に失敗した。 これはいったい、どういうことなのか。 田口は特命をうけ、原因を調べはじめる。 そして、途中から白鳥という突拍子も無い役人が加わり、調査チームの取り組みは混迷度をふかめていく。

この作品は、ミステリーというよりはエンターテインメントだ。
謎をときあかすトリックとかが問題なのではない。そこへ行き着くまでのプロセスの描写が秀逸だ。

そして、誰もがみな思うだろう。この白鳥という男はキャラクターが立っている、と。

田口というラインから外れた医師を探偵役にしているのかと思いきや、じつはホームズは白鳥なのだ。少なくとも途中まではそうだ。白鳥は田口を小ばかにしながら使い倒していくのだから。この白鳥というのは、虫唾が走るくらい嫌なやつだ。

これ以上の説明は興をそぐだろう。

とにかく、この作品は面白い。 医学知識があろうがなかろうが構わない。
面白いものは面白いのだ。

お勧め度:☆☆☆☆☆  5つ星をつけます。ぜひどうぞ。

追伸;白鳥を主人公に新たなシリーズを作ってほしいと思える声があるのもわかる。そのときには、姫もぜひ登場させてほしい。


タグ:海堂 尊
posted by 濫読ひで at 22:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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