2011年06月18日

桂望実 明日この手を放しても (6/2011)☆☆☆☆

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明日この手を放しても
新潮文庫
桂望実
新潮社
・ISBNコード: 9784101325811

主人公は女性大生(元)の凛子。19歳で視力を失ってしまった。そのため彼女は不自由な毎日を暮らしている。父は漫画家で、兄は建設会社に入ったがなぜかその子会社の結婚式会場で働いている。



19歳で視力を失った、潔癖症で完璧主義な妹・凛子。女にモテるのにフラれてばかりの、無遠慮で口喧しい兄・真司。父親が謎の失踪をとげ、2人きりの生活が始まった。近くにいると相手に合わせることさえ不満でも、遠くにいけばいつの間にか無事を祈り、あの人のために変わりたいと願ってしまう-複雑で決して派手じゃない、だけど確かな愛しさを描いた、兄と妹の12年間の軌跡。
そんなとき、突然父が失踪した。理由はわからない。そして兄と妹は二人で暮らし始める。
不自由な妹に、気遣いのない兄。
妹は兄にストレスをためる。兄は兄で日常にストレスと怒りを感じている。

だが日々が過ぎるにつれ、だんだん変わってくる。兄は失明した妹に対して自然に思いやりを持てるようになる。一方、凛子のほうは漫画の原作者として、ストーリーを紡いでいく。

そんな兄妹の変わっていく暮らしを淡々と描いている。


主人公の凛子が障害者であること以外は、普通の話になっている。日々は比較的淡々と過ぎていく、そのなかで事件は起きていく。 だがそれほど大きなことにならずに過ぎていく。それは筆者がわざと抑えて書いているからでもある。
たとえば別れ話などもっとドラマチックにもなりうる。だがそれをあえて淡々と描いているのだ。

説明のない部分に不満をもつことも多いかもしれないが、こんなストーリーならお涙ちょうだい的にならずに静かに読める。お勧めだといえる。

お勧め度:☆☆☆☆ 兄のかわり具合に注目です。

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ラベル:桂望実
posted by 濫読ひで at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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