2010年12月19日

幸田真音 舶来屋 (12/2010) ☆☆☆☆1/2

舶来屋

舶来屋

価格:1,995円(税込、送料別)


* 幸田真音
* 新潮社
・ISBNコード: 9784104633050

銀座の老舗の紙屋の跡取り息子で自分探し中の洋司と、大学の同級生のあゆむは、銀座の喫茶店で一人の老紳士と出会う。

彼の話を聞いてみると、それは波乱万丈の歴史だった。
話は戦争時から始まる。

その老紳士、茂里谷は徴兵され、中国大陸へ行った。天津の租界で素晴らしい海外のものをたくさん見て憧れた。 そして彼は思った。万が一にも生きて東京に帰れるようなことがあったら、そのときこそこういう綺麗なものを売りたい。そんな商品になりたい…



戦争では、戦友たちがどんどん死んでいった。指だけ持ち帰って荼毘に付し、遺骨を持って帰るようなことを続けていた。
そんな状況の中で終戦を迎え、なんとか帰国する。

そして茂里谷は、戦後に東京で闇屋を始める。
そこから、彼の快進撃が始まった。米軍の人間と知り合いになり、物資を売却して儲けたり、いろいろする。そして彼は、一流の人間たちと出会い、そして欧州のブランドを扱っていくようになる…。

これは実在の人物、茂登山長市郎氏の話だ。「サン・モトヤマ」という会社を一代で大きくした彼の情熱の物語になっている。

読むだけで元気になるのは、それが事実であるから。そして彼の話をかなり忠実かつドラマチックにノベライズする幸田真音の筆力もあるからだろう。

ビジネスマンにも学生にもぜひお薦めだ。不況を吹き飛ばしてアクティブにビジネスを考えるヒントになるかもしれない。

お勧め度:☆☆☆☆1/2 ビジネスは情熱と好奇心を持って!

舶来屋


ラベル:幸田真音
posted by 濫読ひで at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 作家か行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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